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早すぎた緩和?感染倍加のリスク高まる/ワクチン義務化に関する市場調査 #48 新型コロナウイルス 2020.04.28

ハイライト:
・早すぎた緩和?感染倍加のリスク高まる
・感染場所の傾向を見てみる
・ワクチン義務化に関する市場調査

4月28日(火)は以下を記録します。

1. ドイツ国内の現状の数字

■ロベルトコッホインスティテュート(以降 RKI)の報告

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陽性判明者数 156,337名(+1,144)
死者数 5,913名(+163)
回復者数   117,400名(+2,900)

4月28日午前に取得されたデータです。

なお昨日の日次レポートによると、

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R=1.0(変動範囲 0.8-1.1)
前日より0.1ポイント上昇

再生産数は1未満を維持しないと、それ以上は倍になることを意味しています。
緩和の影響と、マスク着用の義務化がどう関わっていくか見ていきたいと思います。

参照元:
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-04-27-de.pdf?__blob=publicationFile
https://www.tagesschau.de/inland/rki-fallzahlen-ansteckungsrate-101.html

■Coronavirus Monitor

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陽性判明数 158,758名(+988)
死者数  6,126名(+150)
回復者数   114,500名(±0)

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新規陽性判明数は減少傾向にあり、倍加時間が64.5日となっています。

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4月28日 10時に取得されたデータです。

■他の数字も見てみよう(感染場所を知る)

RKIより、どの国で感染しそれがどう推移してきているかのチャートが掲出されています。

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こちら100%グラフになっております。
水色がドイツ、紺色がドイツ以外の国を指し、陽性判明者がどこの国で感染したかを週毎に表しています。
全体を見てみると、現在に近づくにつれドイツ国外での感染の割合は減ってきています。
事実上の国境閉鎖や渡航規制が行われた12週目あたり以降、ドイツ国外を感染場所とする割合は減少してきています。

10週目 3月02日から 3月08日
11週目 3月09日から 3月15日
12週目 3月16日から 3月22日
13週目 3月23日から 3月29日
14週目 3月30日から 4月05日
15週目 4月06日から 4月12日
16週目 4月13日から 4月19日
17週目 4月20日から 4月26日

なおこちらのチャートは、10-17週の間に陽性判明が確認された97,150名を対象にした調査結果です。(2020年04月27日)

また、このドイツ以外の国として、感染可能性の高い国上位10つを表しているのがこちらの表です。

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オーストリアが多く10%ほどを占めており、イタリアは1.7%となっています。それ以外の国は1%未満です。

こちらのデータが掲出されだしたのは、もしかしたらこの後国境閉鎖や渡航制限の緩和や再開をしていく上での状況確認かもしれませんね。
とはいえこのデータだけで何かアクションが取れるわけではないと思うので、継続的に他にどんなデータが見られていくのか気にしてみたいと思います。

なお今のところ、マース・ヘイコ外相(SPD)によると渡航制限に関しては緩和の動きはなくどちらかというと延長の方針をほのめかしているそうです。

参照元:
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-04-27-de.pdf?__blob=publicationFile
https://www.morgenpost.de/vermischtes/article228995569/Coronavirus-News-RKI-Fallzahlen-Reproduktionsfaktor-Nachrichten-Zahlen-Deutschland.html

2.ドイツとベルリンのできごと

■ドイツ

ワクチン接種に関する市場調査が行われました。
まだ開発途中ではありますが、ワクチン接種の義務化に関してどう思うかという調査には、全体として、61%が賛成の意向、33%が反対の意向という結果になったそうです。
なので回答者のほぼ3分の1が予防接種の要件に反対しています。

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こちらを年齢別に見ると、世代間の明確なちがいがあるように見えてきます。


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特に高齢者は、ワクチン接種義務を望んでいるようで、65歳以上の77%が賛成し、50~65歳の62%が賛成しています。
反対に30~39歳は、ワクチン接種義務に賛成しているのは47%に過ぎず、ほぼ同等の46.7%が反対しています。

次に支持政党別に見てみた結果がこちらだそうです。

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反対を示した割合が多いのはAfDの64%とFDPの54%となっています。
AfDは極右的な政党と言われ、FDPは自由主義政党と言われています。
極左と言われるLinkeも賛成は51%ほどです。


調査:
Civey-Institutsが調査、t-online.deにて公開
参照元:
https://www.t-online.de/nachrichten/deutschland/id_87775972/corona-impfpflicht-das-denken-die-deutschen-darueber.html

3.補足情報

オーストリアの規制緩和のゆくえについて
結論からいうととても良い傾向にあるようです。
まず再生産数は0.59となっており、日毎の新規陽性判明者の数も何日も2桁が続いているそうです。
ということから、5月初旬から美容室などのサービスの再開、中旬からはレストランなどの再開を進める予定とのことです。
ただし、従業員のマスクの着用とテーブル間距離を1メートル以上空けるといったような条件付きの再開となり、パブなどは23時には閉店をする必要があるとのことです。

ホテルの再会は5月下旬が予定されているそうです。
現在、厳しい条件下でのみドイツからオーストリアに入ることを許可されています。オーストリアの観光は、ドイツ人が冬と夏の両方でゲストの大半を占めているそうです。

参照元:
https://www.morgenpost.de/politik/ausland/article229002123/Oesterreich-hebt-Ausgangsbeschraenkungen-auf.html


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