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旧東西ドイツの感染者数の違い/感染拡大防止のアプリの検討 2020.03.31

ハイライト:
・旧東西ドイツの感染者数の違い
・感染拡大を防ぐ!?のアプリ活用

3月31日(火)の今回は次の3点を記録します。

1. ドイツ国内の現状の数字

■ロベルトコッホインスティテュート(以降 RKI)の報告


RKIのデータ
感染者数 61,913名(+4,615)
死者数  583 名(+128)
人口10万対 74名

3月31日午前に取得されたデータです。

■Coronavirus Monitor


感染者数 67,051名(+4,616)
死者数  651名(+110)
回復者数 15,824名(+5,290)

3月31日 11時に取得されたデータです。

2.ドイツとベルリンの状況

東西ドイツの感染数の差についてよくコメントをいただくので、まずはこちらのヒートマップから03/30までの数字を見て行きたいと思います。

画像1

旧西ドイツ(BRD)55,549人
旧東ドイツ(DDR)4,539人
※ベルリンは地域内で東西分断があったため除外

本当はこれに、東西それぞれの年齢別感染者数のチャートを入れたいのですが、ないのでドイツ全体の男女別・年代別グラフを…

画像2

5歳以下 374人 
5−14歳 1,068人
15−59歳 39,252人
60歳以上 11,705人 
年齢不詳 148人 
→中央値48歳

資料では15−59歳を一纏めにされてるのですが、グラフからは35歳以上の感染者がそれ以下の感染者と比べ多いことはわかります。
なお、ベルリンの壁は昨年11月で崩壊後30年となっています。

治療法・治療薬に関する情報ですが、確定されたニュース以外は、このチャンネルではトピックスにはしない方針にしています。
理由としては、専門性の高い1次ソースを見る必要がある中で、わたしでは理解が難しく、医学的な水準のディスカッションに全く応じれないという点、また過度な期待をあおりたくないという理由からそうしています。
(色々と情報をいただいているのにすみません)

参照元:
https://de.statista.com/infografik/21005/fallzahlen-von-sars-cov-2-in-deutschland/
https://de.wikipedia.org/wiki/Datei:Karte_Innerdeutsche_Grenze.svg
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-03-29-de.pdf?__blob=publicationFile

3.補足情報

連邦法務大臣は、アプリ活用による新型コロナウイルスの感染拡大対策の可能性をみているそうです。
用途としては新型コロナウイルスに感染した人の接触者を位置情報を元に特定するためのアプリとなっており、Bluetooth IDによりユニークIDごとの接触履歴を取得し、アプリを有している人が感染していることが判明したら、同じようにアプリを持っている接触履歴のあるユーザーに通知がいく仕様です。

通知のきたユーザーは直ちに検査の招待を受け取ることができますが、重要なのは一人でも多くのユーザーがインストールすることになります。

ここで重要になるのは個人情報保護の観点で、2018年からGDPRというEU一般データ保護規則というのが整備されていることもあり、欧州ではプライヴァシー保護や個人の権利に深く干渉する部分には慎重な姿勢を示してきている背景があります。

参照元:
https://www.tagesspiegel.de/politik/handy-tracking-von-coronavirus-infektionsfaellen-bundesjustizministerin-sieht-einzige-chance-in-freiwilliger-app-nutzung/25698920.html


【毎日更新】新型コロナウイルスの記録
https://www.youtube.com/playlist?list=PLNwbHLGDvbkUfzjAEPcrbg4sM7Mw83bWN

ドイツ語学習・勉強方法リスト
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シリーズ「スナックきのこ」
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