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陽性判明率8%へ/規制緩和を動画で見てみる#36 2020.04.16

ハイライトは、
・4/20から営業再開できる業種とは?
・感染拡大抑制の後の生活とは

4月16日(木)の今回は以下を記録します。

1. ドイツ国内の現状の数字

■ロベルトコッホインスティテュート(以降 RKI)の報告


感染者数 130,450名(+2,866)
死者数 3,569名(+315)
人口10万対 157名

4月16日午前に取得されたデータです。

■Coronavirus Monitor

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感染者数 134,753名(+2,543)
死者数  3,804名(+309)
回復者数   72,600名(+3,665)

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日毎の増加数が減少傾向にあり、今日までで倍加時間は27.5日となっています。

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4月16日 12時に取得されたデータです。

■他の数字も見てみよう(検査数と陽性判明率)

ドイツ全土の検査数の把握には、大学病院/研究機関/臨床・外来検査機関のデータがRKIで毎週電子的に集計される仕様になっているそうです。

留意点としては、全て検査数なので、同じ患者が2回検査を実施した場合は2回と記録されるそうです。

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検査開始から2020年第15週(4月6日の週)までの間に、1,728,357件の検査結果が記録されており、そのうち132,766件(7.7%)が陽性反応を示した。
直近の1週間では36万件(1日あたり5万件)を実施しており、陽性判明率は8.1%となっています。前の週の陽性判明率が9.1%だったことを思うと少し下がった傾向にあるようです。

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参照元:
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-04-15-en.pdf?__blob=publicationFile

横軸が日付、縦軸が陽性判明の割合を表していて、玉の大きさが検査数
を表しているグラフです。
玉が大きいほど、それは検査数が大きいことを指しています。
こちらの図を見ても3月15日以降の玉の大きさを見ても、土日を除いて日毎の検査数は増加していることがわかります。
そしてそのたまが右下へ降下傾向していることから、陽性判明の割合が下がってきているということがわかります。

※4月10日からイースター休暇にて検査母数が減少している
※全て検査数なので、同じ患者が2回検査を実施した場合は2回と記録される

2.ドイツとベルリンのできごと

昨日ドイツでは現在実施されている制限措置の緩和に関する合意事項が発表されました。この合意に基づいて各州政府より具体的な政令が策定されるため、現時点までで合意されたことを紹介いたします。

1.接触制限等の措置は5月3日まで延長されます
2. 4月20日より、800平方メートル以下の全ての店舗及び自動車・自転車取扱業者、書店は再開を認められます
しかしそれには適切な措置(衛生措置,入場人数規制など)が必要です
3. 理髪店は同じく適切な措置を持ってして5月4日以降営業再開が可能となります
4. 学校は5月4日以降段階的に再開されますが、まずは(高校や小学校の)最終学年などの一部からとなる
5.幼稚園児や小学生低学年などはまだしばらく自宅待機となります
6. 大規模イベントは引き続き、少なくとも8月31日まで禁止となります
教会・モスク・シナゴーグ及びその他の宗教施設における会合引き続き禁止です
7. 公共交通機関の利用や買い物に際し,マスクの着用を強く推奨
8.カフェ,レストラン,バー,デパート,ショッピングモールは引き続き通常営業は不可、劇場やオペラも同じくです
9.私的な旅行や訪問(親戚の訪問を含む)は国内外を問わず引き続き行わないよう求められています

今後はこれに加えて州ごとの決まりが告知されてくることと思いますが、一旦は昨夜の情報を共有いたします。

参照元:
https://www.morgenpost.de/meinung/article228915901/Corona-Regeln-Ein-vorsichtiger-Schritt.html
https://www.de.emb-japan.go.jp/itpr_ja/konsular_coronavirus160420.html

今後の規制緩和には、同時に位置情報などの感染経路追跡アプリの使用が求められる可能性がありそうです。
徐々に公共の生活を取り戻すには、感染の連鎖を追え、さらに感染源の特定・把握が可能な環境にすることが重要になると考えられています。

昨夜の議会で連邦政府と地方自治体の間で合意された文書には「将来的に、感染連鎖を迅速に特定し、対象を絞った検査を実施、完全な接触者追跡を確保し、感染者に専門的なケアを提供するために、地方の公衆衛生サービスに相当の追加人員を配置し、少なくとも住民2万人あたり5人のチームを配置する」と記されているそうです。


以前動画でLeopoldinaというアカデミーの論文に記載のある、「公共生活の正常化にあたり必須とされる3つのポイント」を紹介しました。

・新しい陽性判明数が少なく推移すること
・医療リソースに十分な空きと通常運行できていること
・保護措置が遵守されること
(手洗い、マスク、距離の維持、陽性判明プロセスのフロー化)

今回の合意文書に記された内容は、まさにこの3つの要件を満たす内容になっていると考えることができそうです。
これまでの生活とは異なる生活環境におかれていく中で、専門家を含む新たな公衆衛生チームを発足させる必要があるというのはうなづける気がします。

参照元:
https://www.morgenpost.de/vermischtes/article228910311/Coronavirus-RKI-Fallzahlen-Deutschland-Merkel-Pressekonferenz-Corona-Zahlen-Soeder-Schulen-Nachrichten.html
https://www.leopoldina.org/uploads/tx_leopublication/2020_04_13_Coronavirus-Pandemie-Die_Krise_nachhaltig_überwinden_final.pdf

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【毎日更新】新型コロナウイルスの記録
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ドイツ語学習・勉強方法リスト
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シリーズ「スナックきのこ」
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