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「一律ではない」州によって異なる緩和施策/オンラインニーズの変化 #53 2020.05.03

ハイライト:
オンラインニーズの変化
州によって異なる緩和施策の違い(ザクセンアンハルト州)

5月3日(日)は以下を記録します。

1. ドイツ国内の現状の数字

■ロベルトコッホインスティテュート(以降 RKI)の報告


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陽性判明者数 162,496名(+793)
死者数 6,649名(+74)です。
回復者数   130,600名(+1,600)

5月3日午前に取得されたデータです。

なお昨日の日次レポートによると、

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R=0.78(変動範囲 0.66-0.90)
前日より0.01ポイント減少

ということで、10人感染者いたらばその人たちが次に7〜9人に感染させるということになります。

再生産数は1未満を維持しないと、それ以上は倍になることを意味しています。
緩和の影響と、マスク着用の義務化がどう関わっていくか見ていきたいと思います。

参照元:
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-05-02-de.pdf?__blob=publicationFile

■Coronavirus Monitor

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陽性判明数 164,967名(+890)
死者数  6,812名(+76)
回復者数   130,600名(+1,600)

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新規陽性判明数は減少傾向にありということで、倍加時間は84.5日となっています。

5月3日 10時に取得されたデータです。

今日までの陽性判明者のうちステータスごとに割合をみていくと、

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回復者の割合 79%
死者の割合 4.1%
となっています。

RKIとともに、日毎の新規陽性判明者数が1000人を切っています。
このまま滞りなく進めていきたいです…!

■他の数字も見てみよう(オンラインニーズの変化)

今回の制限措置のなかで、オンラインに期待されたサービスとしてどんなものがあるのかちょっと気になったので調べてみました。
Google検索ボリュームへの影響でいうと、食材に関する検索が通常の25倍、DIYやオンライン学習に関しての検索は通常の5倍となったそうです。

これまでオンラインで購入をしたことがない層が、この制限措置のなかで関心を示したのはドラッグストア関連の日用品が最も多く45.9%、ついでDIY製品が37%、そして医薬品が33.1%とのことです。

想像したとおりでしたがやっぱりECサイトの爆上げがすごそうですね。
どこかで時間を見つけて、もうちょっと具体的な市場の伸び具合を見てみたいと思います。

参照元:https://www.absatzwirtschaft.de/corona-umfragen-deutsche-finden-neue-massnahmen-angemessen-171660/

2.ドイツとベルリンのできごと

ドイツの州によって異なる制限措置や緩和施策の違いについてみてみたいと思います。
ドイツは連邦制をとっていることもあり、ドイツ全体での決まりに加えて、州として別途条例化をすることができます。

ザクセン=アンハルト州は、全国的に敷かれている厳格な制限措置からの緩和を進めています。

ドイツ全土では最大2人まで共に行動することのみが許されていますが、こちらの州では月曜日から最大5人までが許されるようになりました。
また、条件に応じて大型店の再開も許可され、美容室やマッサージ店など、接触の行われる業種もオープンすることができるそうです。

またスポーツクラブの再開であったり、現時点での計画では5月22日にレストランの再開を検討しているようです。
なおザクセン=アンハルト州の住民10万人あたりの
陽性判明者数は71名、
死亡者数は2名となっています。

なお、もっとも感染者数の多いバイエルンの住民10万人あたりの
陽性判明者数は326名、死亡者数は14.4名となっています。

ドイツ全体の住民10万人あたりの
陽性判明者数平均は195.2名となっています。

参照元:
https://www.morgenpost.de/vermischtes/article229010435/Coronavirus-News-Merkel-Corona-Sachsen-Anhalt-Lockerungen-Kontaktsperre-Impfstoff.html
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-05-02-de.pdf?__blob=publicationFile

3.補足情報

美容室の利用に関するアンケートが実施されました。

行きたいと考えている層
 ほとんど懸念がない 25%
 大きな/非常に大きな懸念 13%

行かないと考えている層
 まだ距離をおきたい 11%

なおドイツ市民の7人に1人(14%)がこの制限措置の間に自分の髪を切ったそうです。

調査:YouGov
参照元:
https://www.zdf.de/nachrichten/panorama/coronavirus-umfrage-furcht-vor-ansteckung-friseur-100.html




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