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[小説]ピーターパンを読んで vol.2


こんにちは、きのこです。

大人になるってなんでしょう?

昔は大人になるというのは「働いて、自分でお金を稼げるようになったら。」「女性ならメイクをし始めたら」など、なんとなくの線がありました。

ただ最近は、ネット上で年齢に関係なく、動画投稿や広告でお金を稼ぐ事ができます。
中学生でも、メイクをして大人びていたり。
だんだんと大人とこどもの境界線が薄れています。

そんな今だから最近「大人になるってなんだろう?」って思いました。

そして思い出したのが「ピーターパン」

「ピーターパン」話は知ってるけどちゃんと読んだ事がない人が多いのかなと思います。
しっかりと考えさせられるシーンや少しくすっとなる表現があり私は大好きでした。なので今日はピーターパンを通して私が思った事を話そうかなと思いました。

あらすじ

ある日「子供部屋を卒業しなさい」と父親に命じられたウェンディ。ウェンディが悲しみにくれてたその日の夜、ピーターパンがやってきます。その話を聞いたピーターは大人にならなくていいネバーランドへとウェンディ達を連れていきます。最初は楽しんでたウェンディもそこで過ごしているうちに家族が恋しくなり、お家へ帰ることに。そしてウェンディは大人になることを選びました。別れ際、ピーターは「毎年春の大掃除には迎えに来るね。」とウェンディに約束します。しかし月日は流れ、ピーターが迎えに来た時にはウェンディは結婚してジェインという女の子を産みました。

下の文章はウェンディとジェインの寝る前の会話シーンです。そこでのシーンで大人になるとは何かを話したいなと思います。

私が思う大人になるという事

小学生の時は、次のシーンを読んで漠然と大人になるってつまらなそうだなって思いました。

「どうして今は飛べないの、ママ?」
「おとなになったからよ。おとなになると、飛びかたを忘れるの。」
「どうして忘れるの?」
「もう陽気で無邪気で身勝手じゃなくなるからよ。陽気で無邪気で、身勝手な人だけが飛べるの。」
「ようきで、むじゃきで、みがってってなに?あたしようきで、むじゃきで、みがってになりたいな。」
角川つばさ文庫 ピーターパンより

最後のジェインの子どもらしい無邪気さがとても可愛いですよね。

ただ今の私は「大人ってつまんなそうだな」とは思ってません。少し下のシーンを用いながら私の感じた事を話そうかなと思います。

私たちが最後にウェンディを見たのは、窓のところで、ピーターとジェインが星ほど小さくなるまで空のなかへ消えていくのを見守ってるすがたでした。
ウェンディを見ていると、その髪がだんだん白くなってきて、背丈は昔のように小さくなっていくのがわかります。だってこれは昔に起こったお話ですからね。
角川つばさ文庫 ピーターパン

ここのシーン、普通だったら少し寂しく感じますよね?誰だって年老いていくのは少し悲しいから。

でも私ここのシーンを見た時「しあわせそうだな」って思ったんです。ウエンディは自ら大人になる事を受け入れてました。きっと子どもを見守る目は優しさと、愛おしさで溢れてたと思います。

自分がピーターと共に空を飛んだあの日と、自分の子どもがピーターと空を飛ぶのを見守る日。
どこか似たようでいて全く違う光景。

子どもと大人では幸せの形も違ってくると思います。
けど、この日になったら大人になる。
なんてハッキリ別れてないと思います。

少しずつ成長していく中で自分も知らないうちに
子どもではなくなっていく。

大人になるのではなく、子どもではなくなる。
この方が私はしっくり来ました。

この子ども用に作られた物語の中で、大人になるってなんだろう、永遠ってなに?少し考えさせられるお話が出てくるピーターパン。

皆さんは大人になるってどうゆう事だと思いますか?
他にもどんな時に大人になったなって感じましたか?

もしよかったらコメント欄で教えてください。




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