セルフライナーノーツ(?)

ムーンライトシャドウという私の愛するバンドで、私の愛する『星を掬う』という1st singleがリリースされました。

その中の収録曲「小晴」について少し書こうかなと思います。

この曲の一部ができたのは2020年の12/31日でした。
私の母はALS(筋萎縮性側索硬化症)という10万人に一人の難病に罹り、わたしは母の介護しています。
治療法はなく、死に向かっていく日々。出口の見えない暗闇に突然放り出され、毎日がむしゃらに走っても転んで怪我をしてまた振り出しに戻る日々。どうして私たちが?どうして?どうして?苦しみや悲しみや怒り、無力感、愛しい人をどうすることもできない自責の念で頭がいっぱいで、気が狂いそうな日々。

それでも、本当に愛しい大切なことだけは見失いたくなくて。
たとえ世界が僕らを無視して、日が昇っていくのだとしても、本当に愛しい人の手だけはずっと繋いでいたくて。
「暗闇の中の小さな晴れ間」という意味で、母が私にくれた「小晴」という名前のようにあなたを少しでも照らしたくて、この曲を書きました。

今でも母の症状は進行していて、状況は悪くなるばかりです。それでも、痛みすらも抱えて、無かったことにしないで、全てを抱きしめて、あなたの手を最期まで握りながら、この先もずっとずっと歩いていこうと決めました。

聴いてくれた皆様、読んでくれた皆様、そして、何度も絶望で気が狂いそうで死にたいと思っても支え続けてくれた人たち、バンドメンバー、Tied Musicの方々、心からありがとう。

この曲を、ムーンライトシャドウのつくる音楽を愛してくれたら、心から嬉しいです。
私たちのつくる音楽が、あなたの何かになれるなら、それ以上に嬉しいことはないです。

どうか、これからもよろしくね。読んでくれて、聴いてくれてありがとう。愛しているよ。

https://linkco.re/nedUCHhc?lang=ja

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