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信州のレトロな蔵の街「須坂」を歩いて

先月、長野駅から電車に乗って「須坂」へ遊びに行ってきました🐾

長野県の北部に位置する須坂はシャインマスカットやナガノパープルといったおいしい果物で有名ですが、実はレトロな雰囲気が素敵な長野電鉄の電車や蔵の街並み、ご当地グルメなど街歩きも楽しいところなんです!

*風情ある町並みが楽しめます(^^)

というわけで、今回は以下の旅程で須坂の街を一日満喫してきました🐾

◆出発地:長野駅

(電車で移動・約30分)

◆須坂駅到着
🐾ショッピングセンター「パルム」を探検
🐾資料館「まゆぐら」を見学
🐾蔵の街並みを散策
🐾街中のお店でご当地グルメを堪能
🐾「旧小田切家住宅」を見学&のんびりおやつタイム
◆須坂駅出発
↓ 
(電車で移動・約30分)

◆終点:長野駅

今回は長野駅から出発です🐾
この日は日曜日ということもあり、長野駅の自由通路は多くの人で賑わっていました。

*朝日が差し込む長野駅

JRの改札口から善光寺口へと向かい、右手へ曲がって長野電鉄の地下改札口を目指します。

*まずはキノコ…ではなく切符を
購入します。
*昭和レトロを演出しているのでは
なく、これが長野電鉄なのです。

昭和の雰囲気に包まれつつ、券売機で切符を購入します。
(なお、Suica等の交通系電子マネーは利用できませんのでご注意を…!)

ここから特急スノーモンキー号に乗車して須坂へと向かいます。

*地下でも生命力溢れる鉢植え🪴
*成田エクスプ…ではなく、
こちら「スノーモンキー号」です

地下へと続く階段を降りると、見えてきたのが特急スノーモンキー号です。

関東に住んでいた方にとっては「成田エクスプレス」で知られた車両ですが、ここ長野電鉄ではまだまだ現役として活躍しています😊

ちなみに、特急列車は通常の切符に+100円で乗車することができるので、時刻表と睨めっこして乗車するのがオススメです!

あと、休日は混雑することもあるので、車両を撮影される方は早めに行かれると良いかと思います。

*ふかふかのシート、
自然と笑みがこぼれてきます
*車窓から見える雄大な山々の景色
*途中、千曲川を渡ります。

長野駅から須坂駅までは電車で片道約30分ほどです。
ちょっと距離があるかな…?と思うかもしれませんが車窓から景色を眺めているとあっという間です。
(むしろ、信州の雄大な山々の風景が美しすぎて30分じゃ足りない!!!と思うくらい素晴らしかったです。
この景色を見られただけでも信州を旅して良かった…としみじみ感動してました!)

*須坂駅へ到着🐾

そんなこんなで車窓の景色を堪能しつつ須坂駅へ到着です。
ホームへ降り立ち、何気なくふと横を見ると…なんとこの日はお向かいのホームに特急ゆけむり号が停車していました!!!

*小田急ロマン…ではなく、
ゆけむり号です
*しかも展望席があるんです…!
(要予約)

記念に写真を撮り、陸橋を上がって改札を抜けたところでさっそく最初の散策ポイントを目指します🐾

*須坂駅の改札口です。
*駅舎を出ると懐かしのジャスコが…

駅前のジャスコ…ではなく、イオンを横目に、まずは駅から徒歩5分ほどのところにあるショッピングセンター「パルム」へ向かいます。

*こちらがパルムです
(表口の写真を撮り忘れたので
裏口の写真です)
*絶賛営業中です!!!
*知る人ぞ知る
喫茶ニュースコーさん
*360°懐かしさで溢れてます

昭和のショッピングセンター「パルム」はかつては須坂の商業地の中心ともいえる存在でした。
(今は営業しているお店よりもシャッターが閉まっているところの方が多いですが…)

それでも、昭和の雰囲気がそのまま残っているこの場所はどこか懐かしさがあり、ここだけ時間がゆったりと流れているように感じる不思議なところなのです。

*そんな不思議な魅力のあるパルムの歴史、そして活気ある時の姿が気になるという方には須坂市のこちらの記事がオススメです!!
(実際にパルムで昔の写真と比較しながら探検するとより楽しいです😊)

さて、パルムを思う存分探検したあとは裏口から横町通りへと出ます。

この日はお天気に恵まれたおかげで、町並みの景色の間から北信五岳の山々が見えるという素晴らしい景色が楽しめました(^^)

余談ですが、筆者は雨の国北陸で生まれ育ったこともあり、晴れの国信州で澄んだ青空を眺めるのが大好きだったりします。
(信州の空は広くて、どこまでも綺麗な色をしているのがまた素敵なのです…!!)

*青空と歴史ある街の景色、
素敵な組み合わせです

そして、この横町通りには蔵のまち観光交流センターや須坂クラシック美術館など、歴史的に価値のある建物や見どころがあちこちにあります。

今回訪れた須坂の地は明治から昭和にかけて製糸業が盛んなところでした。
当時須坂で生産された生糸は横浜を経由して海外へ輸出され、莫大な富を生み出しました。
そのため、須坂の街中では今もあちこちで歴史的な建物や街並みが保存されており、当時の繁栄ぶりを伺い知ることができるのです。

*素敵な外観の観光交流センター

そんな風情ある横町通りを散策しつつ、パルムから徒歩3分ほどのところにある「ふれあい館 まゆぐら」を訪れました。

*蔵を改装した展示館なのです

こちらの「まゆぐら」では、生糸の原料となる繭を保存していた蔵を改装して、須坂における養蚕・製糸業の歴史とそれにまつわる資料などが展示されています。

*商標ラベル付きの生糸
*ご当地商標ラベルの数々

なかには、貴重な「生糸商標ラベル」の展示もあります。

海外へと輸出される際、製造元が分かるようにと生糸には各工場ごとにラベルを付けていました。
その後、日本各地で生産された生糸は開港の地・横浜へと運ばれ、船に積まれて輸送されていました。
(当時、生糸は外貨獲得のための重要な輸出品であり、貨物船には生糸の輸送専用の貨物室「シルクルーム」まで設けられていたそうです…!)

そして、この生糸の商標ラベルには意匠を凝らした図柄や洒落たフォントが描かれており、どれも心惹かれる素敵なデザインばかりなのです!

しばし時を忘れてうっとりと見惚れていましたが…そろそろお腹が空いてきたこともあり、ここで一旦お昼ごはんのお店へと向かいます🐾
(⚠️ここからは飯テロ注意!!)

まゆぐらから歩くこと約7、8分、今回訪れたのは信州そばの老舗「松葉屋そば店」さんです。
実はこちらのお店、須坂ならではのあるご当地グルメがいただけると人気なお店なのです😊

*お昼時にはお客さんが次々と…

そして、今回松葉屋さんで注文したのが…こちら「みそすき丼」です!!!

*みそすき丼❤️
*味付きお肉と卵、
最高の組み合わせです💕

地元の味噌蔵さんと飲食店が協力して考案されたこちらの「みそすき丼」には須坂の味噌と地元の村山ごぼうが使われています。

すき焼きに近い感じですが、味噌のコクが加わることでご飯との相性もバツグン!!!
ごぼうからも旨みが出ていて、口にするごとに思わず笑みが溢れるおいしさです(^^)

なお、通常サイズは量が多いので今回は半みそすき丼(通常よりご飯が少なめ)にしましたが…なかなかのボリュームです!!
ぜひお腹と相談して量を選ぶことをおすすめします。
(信州はお腹いっぱい食べさせてくれる気前のいいお店が多いです、ありがたや…!)

さて、須坂ならではの逸品を心ゆくまで堪能した後は徒歩で5分ほどのところにある「旧小田切家住宅」へと向かいます。

*旧小田切家住宅に到着🐾

こちら、元々は須坂の製糸業の発展に貢献した小田切家のお屋敷でしたが、現在は展示館として活用されています。

当時の製糸業の繁栄ぶりが伝わる建物やお屋敷で使われていた品々、そして鉄道・電気・銀行など現代へと続く街のインフラの発展に関する貴重な展示など、数多くの見どころがあります。

そして、館内ではあちこちに細やかな細工や思わぬ仕掛けがありますので、ただの展示館と侮ってはいけません。
じっくり見て楽しんでいるとあっという間に時間が過ぎていくので、雨の日でもオススメの施設です♪

*懐かしさ溢れる縁側
*当時使われていたものが
そのまま残っています
*美しい意匠のタイル
*なかには、約150年前の
横浜の地図まで…!!

また、館内ではカフェスペースが設けられているため、のんびり一息つくことができます。

コタツでぬくぬくしつつ、地元のお菓子屋さんのおいしいお菓子を楽しめるということで存分にまったりごろごろしてきました😊
(ほんと、テレワークで毎日お邪魔したいくらいに居心地が良すぎる空間なのです…)

*ふっかふかのコタツ。
最高の一言です。
*素敵なおやつタイム♡
*季節限定のメニューもあるそうで…

さて、まったりとおやつタイムを楽しんだ後は、のんびり街中を散歩しつつ須坂駅へと戻ります。
(約10分ほどの距離です)

気付けば外はすっかりと夕暮れの気配に包まれており、須坂駅に到着した時には淡い色合いの空と山々の景色が目の前に広がっていました。

*須坂駅前で一枚。

こうして今回は須坂での街歩きを満喫して、幸せな気分に浸りつつ帰路へとつきました。

長野駅から電車一本で行ける上に、駅から街中にかけて徒歩圏内に見どころが集まっている須坂の街は観光にも、休日のちょっとしたお出かけにもピッタリです♪
ぜひ、お近くへお越しの際は訪れてみてくださいね(^^)

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!


(4/4追記)
松葉屋さんのみそすき丼にて「ハーフサイズ」と記載していましたが、正しくは「半みそすき丼(通常よりご飯が少なめ)」でした。
誤って記載してしまい、申し訳ありませんでした。
※なお、半みそすき丼でもかなりのボリュームですのでお腹をすかせて来店されることをオススメします!

*あとがき

今回、ありがたいことにTwitterにて須坂の街の歴史に精通したフォロワーさんにお声をかけていただき、「須坂をさがすたび」と題して街歩きを楽しんできました🐾

須坂には何度か訪れたことはあったものの、じっくりと街の歴史に触れたのは今回が初めてだったのでとても学びの多い時間を過ごせました!
点と点の知識が繋がって線になる、そしてそれがまた街歩きの際に新たな発見のきっかけとなる…そんな「知る」楽しみが得られるのも街歩きならではの良さですね。

次回は臥竜公園の桜が美しい時期に再訪して、ぜひまた街歩きを楽しみたいなと思います🌸



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