見出し画像

かなり久しぶりに思い立って書いてみようと思ってる今

涙そうそうという歌を
一生懸命練習していたお爺さんは
毎日訪問しているお婆さんのご主人
今日は市の文化祭で
練習していた歌を
娘さんと娘婿さんと三人で
大きな舞台に立ち
三線は振りだけだけど
歌えてた
お爺さん夫婦には娘が二人
もう一人の娘さんも昨日から来て
賑やかな朝
「お母さんこれ着てそれはこうして」
「お父さんもう歌わんほうがええて本番まで」
何回も何回も
「お母さん」
「お父さん」て
90の親と60の娘

わたしは40代で両親はなく
もうそれはいいんだけど
時々突然さみしくなって泣く
今朝の訪問は
「お母さん」「お父さん」と
呼び合う家族の賑やかさに
涙がにじみ血圧の入力文字が見えなくなった

本番の涙そうそう
会えない母に
もうそれはいいんだけど
涙がやっぱり出ましたとさ

やっぱり母娘の姿は
うたれるなあ

わたしはわたし
この地で
母がいないからこそ
だからこそ
生きてゆく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?