小説同人誌の価格設定について

いっつも迷うんですよね、同人誌の値段の決め方。
私の場合、こんな感じの基準で決めてます。

ページ数から決める

計算式はこんな感じ
ページ数×10×0.8=値段
ちなみにこれはA5サイズのときの計算式。
確か昔、2ちゃんねるで見かけた気がするんだよなあこれ。
仮に50ページの本なら「50×10×0.8」で400円、という感じです。

ちなみに文庫サイズや新書サイズは小さい分ページ数が増えるので、0.8じゃなくて0.5にしたり0.6にしたり。

印刷費から決める

その本を刷るのにかかった印刷費をもとに算出。
刷った本の7~8割が売れたらプラマイゼロになる値段を目安にする。
100冊刷って印刷費5万円だったら、80冊でペイできるよう「50000÷80」で625円。キリよく600円でしょうか。
700円でもいいかな。

この2つの合わせ技で値段決定!

実際にやってみましょう。
いつも使っている印刷所さんでは、A5サイズ100ページ50部印刷でだいたい2万円くらいかかります。
ページ計算→100×10×.08=800 800円
印刷費計算→20000÷(50×0.8)=500 500円
というわけで、500円から800円の間で好きな価格を決めましょう♪

同人誌の値段の決め方

「いや結構開きあるやんけ」って声が聞こえてきそう。
実際これページ数を多くしたり部数を多くしたりするとますます差が広がるんです。
なので考え方としては、
安すぎない・高すぎない値段を知る
というための計算式だと思ってください。

ちなみに昔はお品書きや通販サイトなどで相場を調べてましたが、労力使うし人によって文字数も段組も違うからあんまり参考にならないかもと思って止めました。
よそはよそ、うちはうち。

高くても安くてもいけない理由

一時期Twitterなどでも話題になってた同人誌の値段。
個人的考えも混じりますが、高くても安くてもダメな訳を考えてみます。

まず高い場合。これは単純に売れません
せっかく書いた本なので、やっぱりなるべく多くの人に読んでもらいたい。
そうなると、ある程度は値段を抑えることがより読んでもらうためには不可欠なんだと思います。
これは(同人誌は趣味で商売ではないとはいえ)商い的に考えると納得という感じ。

次に安い場合。これは自分が活動を続けていけない
売れば売るほど赤字、そこまででなくても本を作るたびに出費ばかりかさんでしまうといつか限界が来ます。
趣味とはいえお金も時間もかけている以上、続けていけるだけのペイを得るのは自分のためにとても大事です。
安くすれば売れるというものでもないので、高い場合に書いた商い的な思考は安い場合はそこまで生きてこないなあと思います。
実際自分が同人誌買うときも、安いから買うってあまりないですし。
あとたまにあるのが、「自分の書いたものでそんなにお金取るの申し訳ないし……」という声。
いやいや! 取ってええんやで!
というかせっかく本にしたんだから、あまり自分の作品を卑下するのはよくないなあと思います。
楽しみにしてくれてた人もいるんだから、その人たちにも失礼になってしまう気がしてしまう。
むしろお金取れるレベルの自信作を作っていこうや!!

他のサークルさんの値段が相対的に高く見えてしまう
、という意見もあるみたいです。
ぶっちゃけこれは個人的には「よそはよそ、うちはうち」であまり関係ないと思ってたのですが、上記のTwitterで話題になったころによく言われていた意見。
確かに一冊でもべらぼうに安い本があるとそのジャンルの平均価格は安くなりますね。
それで適正価格をつけていたはずの他所の本が平均より高くなってしまう、という意見でした。
これの問題点は、それを見た外野からの「あのサークルは高い!ぼったくり!」といったいちゃもんに発展するおそれがある……という点のようですが、そういう外野ってぶっちゃけ何しても言いがかりつけてきそうだな。
とはいえ、やはり周りもいてこその活動なので安すぎるのはトラブルのもとになってしまうかもしれません。
(※オンリーワンサークルを除くかもしれない。ごめん)

終わりに

というわけで同人誌の価格についての自我を述べました。
結論、好きな値段つけていこうぜ! って感じなんですが。

あとこれは飽くまで持論なので、これ守ってれば適正価格というわけでもないところはご了承ください。
その界隈によってだいぶ傾向も変わっちゃうかもしんない。

【追記】
2020/5/26…値段の計算式を間違えていたので直しました。
コメントでご指摘いただけて助かりました……

創作するオタク。