機械式駐車場は金食い虫なのか?

東京のマンションに調査しに行くことがあるのですが中価格帯は概ね機械式駐車場です。

土地が高いですものね。

タワマンは平置き地下駐車場が多いですね。

さて、機械式駐車場は金食い虫といった話は改修業者には通説です。

どうしてかといえば

①鉄製なので機械式駐車場を塗装するだけでお金がかかる。 

※なので既存は長期間塗り替えなくて済む(環境によります)亜鉛メッキ製です。

②工事期間中は作業員の仮設事務所等を駐車場に置かせていただくわけですが、機械式駐車場だとそれもできないので敷地が狭ければ外部に借りなきゃいけない。

※平置き駐車場+機械式のマンションは助かります。平置き5台あれば工事に必要な仮設物が置けるので。

③機械式駐車場を塗装する時に車の移動をしなければならないのですが外部に駐車場を借りるので駐車場の金額がかかる。

④地下に車を収める機械式駐車場の場合豪雨の際水が侵入して故障する可能性がある。

※故障すると別途駐車場を用意なければならない+修理費が必要です。

⑤建物ギリギリに機械式駐車場を設置した場合その面の足場が建てられなくなりゴンドラで施工する羽目になる。

※ゴンドラは一般的な枠組足場に比べ単価が高いっていう訳でもないのですが工期が長くかかるので結果総合的に高くなりる傾向にあります。

竣工当時機械式駐車場だったマンションも駐車場の利用人数が少なくなってくると採算が合わないので撤去することはよくあります

以上が機械式駐車場が金食い虫といわれる所以でしょうが

新築時、必要台数の土地を平置きで用意したものと比較しないと比較できませんし、一概に金食い虫とは言えないでしょう。

そりゃぁ見積もりで機械式駐車場だけで500万超えてくるとびっくりするでしょうけど知らないだけで新築だってコストかかってるんですよ。

なぜこんな風に作っちゃったのか高くなるよ・・。もう少しスペースあったら工事やりやすいのに・・。

など思ったりするのですが。我々改修業者が新築のこと知らないように新築を手掛けている方も改修のことは知らないんでしょうね。

それに12年後のことなんて予想できないですしね。

新築は全くわからないのでいつかは新築やってみたいですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?