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作品を額装してみた話。

前回の個展(2020年12月)開催に向けて、テーマ以外に自分の中で決めていたことがある。コラージュ作品をマット付きで額装すること。
ちゃんとした額装なんて、卒業制作展以外ほとんどしなかったんじゃないかと思う。木製パネルに水張りした状態で展示することがほとんどだった。それはそれで好きなので良いのですが、私のコラージュ作品は額装も似合うんじゃないかと前から思っていた。

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額代の負担が大きそうだなあとか、どこで買えば良いのかなあ、など考えてしまい今まで額装に踏み込めなかったのですが、意を決していざ画材屋さんへ。

今回額を買ったのは、大阪日本橋にある「笹部画材」さん。

画材の種類が豊富で、且つお安く購入できるためよく行っていたのですが、額を見に伺うのは初めて。購入するまでの流れがわからなかったので一先ず訪問前に電話で問い合わせてみました。

「額装したいのですが、お店に作品を持っていって、その場で決めたりしても大丈夫なのでしょうか…?」

これが個展を6回経験した者のセリフなのか…。
しかし笹部さんは快くお返事してくださり、納期など詳しい説明もしてくださいました。購入個数が多い場合、お店に在庫がなくお取り寄せして後日郵送、という流れになるそうなので、搬入日から逆算して間に合うようにお店へ足を運ぶことに。このやりとりでとても安心でき、お店に行く決心がついたので電話しておいて良かった。

当日は作品を持っていき、店員さんに額を買いたい旨を伝えた。作品サイズに合う額のサイズを教えてもらい、作品を様々な額に合わせながら選んでいった。シンプルで木目調、色は明るめがいいなあというイメージはしていたものの、いざ作品と合わせてみると、同じ額縁の色でも太さで変わったり、マットの色も、白でもクリーム色っぽいものや画用紙のような質感のものなど様々あって、決めるのに結局1時間くらいかかった。

後日、額が家に届いたので、以下のサイトを参考に自分で額装していきました。

“品物にマットを乗せて位置を決めたら、マットと品物をひっくり返して、上部2箇所ほどテープで止めてください。固定が心許ない気がしますが紙は伸び縮みします。収縮の逃げ道を残すため、テープの貼り過ぎは避けましょう。”

マットへ作品を貼る時、テープは上部だけで良いのですね。調べずにやっていたら全ての辺をテープで貼り付けるところでした、危なかった。確かに湿気などで紙はたわみますもんね。(お店によっては額装までしてくれるところもあります。)

そして無事、額装して展示することができました!

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額装する前とは印象が変わり、作品も背筋をピシッと伸ばしてくれるような感じになりました。それを見て私も嬉しい気持ち。

あと後々にわかった、額装して良かった点について。
作品を購入していただいた方から、額装してあると作品の保存という面で助かる、との意見がありました。確かにパネルだと、描画面が剥き出しなので気を遣いますよね。
それから、一度経験しておくことで手順や価格帯も把握できたので、次から額装するのが気持ち的に楽になり、別の画材屋さんへ行ってまた額装をお願いできるようになりました。

額装経験がある方からしたら初歩的なお話だったかもしれないですが…!個展で在廊していたときに、この額はどこで買ったんですか?どうやってやったんですか?と質問されることが少しあったので、もしかしたら私と同じ思いの人いるのかなあと思って記事にしてみました。額選び楽しかったのでまた色々してみたいなーと思いました。

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