タンパク質とビタミン/ミネラル

【タンパク質】
・タンパク質は胃や十二指腸でペプチドに分解され、ペプチドは小腸等でアミノ酸に分解される。アミノ酸がタンパク質の最小単位となり、分解の過程が不要な分、吸収がはやく約30分後には体内へ吸収される。体重の15~20%がタンパク質であるとされ、体の半分以上のタンパク質が筋肉に含まれる

・アミノ酸が2個以上結合したものをペプチド、10個程度結合したものをオリゴペプチド、それ以上をポリペプチドと呼ぶ。

【必須アミノ酸と非必須アミノ酸】
・アミノ酸のうち体内で合成されないもの、合成されても必要量に達しないため、必ず食物として摂取しなければいけないものを必須アミノ酸と呼ぶ。

・必須アミノ酸は9種類、非必須アミノ酸は11種類に分類される。

・必須アミノ酸は肉や魚に含まれるが、その9種類の含有バランスは食物によって異なる。良質なタンパク質とはすべての必須アミノ酸をバランスよく含んでいる食材といえる。

・非必須アミノ酸は体内で合成されるが、食事から補う必要がある場合もある。例えば、グルタミンやアルギニンは大量に消費されると食事からの摂取が必要になる。

・必須アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン等)
 非必須アミノ酸(アラニン、グルタミン、アルギニン等)


【分解と吸収】
・食事で摂取したタンパク質は体内でアミノ酸に分解される。分解の過程はいくつかステップがあり、そのため吸収されるまでには時間がかかる。

・胃に食物が入ると胃液が分泌され、胃液に含まれるタンパク質分解酵素ペプシンにより、プロテオースとペプトンに分解される。

・十二指腸ではすい液に含まれる消化酵素トリプシン、キモトリプシン、カルボキシペプチダーゼなどにより、ポリペプチド、オリゴペプチド、アミノ酸まで分解される。

・小腸では消化酵素アミノペプチダーゼによりオリゴペプチドはアミノ酸またはトリペプチド、ジペプチドへと分解される。

・肝臓には小腸で吸収されたアミノ酸が運ばれる。アミノ酸は肝臓から全身に送られてタンパク質の材料となる。

・消化吸収時間の例として、アミノ酸サプリメントで30分、BCAAで30分、ホエイプロテインで1時間~2時間、卵で2時間~3時間、魚類・肉類で4時間~6時間等。ソイやカゼインプロテインは3時間~8時間程度を要する。

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