中国留学に至るまでの回想 その2

2005-04-17 17:48:02

思いついたらすぐ行動したくて、
留学するって決めたら、
とにかく早く行きたかった。
「鉄は熱いうちに打て」、まさにそんな感じ。
だから大学4回生を休学しようと思った。3回生の夏。

休学しようと思った理由にはもう一つあって、
就職活動の際、新卒扱いになるってこと。
既卒と新卒じゃ有利さがかなり違うみたい。
そういう話は聞いたことあったから、
「じゃあ休学して行こう」って発想になった。

そのことを母に伝えたんだ。
「私、休学してタイに行くな」って。
母は、私の進路について一度も反対したことはなくて、
例えば、受験でも私の思うように受けさせてくれた。
多分母は私の言ったことを
受け入れるしかできないのかも知れない。

私が小学生の頃、
学校で「保護者へのお知らせ」みたいなんをもらって帰ったら、
私は日本語が上手じゃない母に分かりやすいように、
要点だけ説明してた。
母自身も分からない日本語があったら私に聞いてきて、
「こう、こう、こういう意味やで」って説明してあげたりしてた。
台湾出身の母は、日本語だけじゃなくて、
日本のシステム?というか、
慣習への認識もなかなか難しいみたいで、
そういうのも私に聞いてた。

進路のことでも、内申がどうのとか、推薦やら併願、偏差値とか、
そういうごちゃごちゃしたことを説明しても、
母には解りにくいだけって思ったから、
とにかく簡単に「私はあの学校受けるから」
とだけ伝えてた。
母は「そう」って言ってた。

進路のことに関わらず、
何に関しても私は途中の過程の説明を
あまり母にはしなかったかも。
伝えるのはいつも結論だけ。
私が実家出て一人暮らしする時も
「私家出るから」だけやった。
母は「そう」って言ってた。

でも考えたら「そう」としか言えないよね。
途中過程を私説明してないし、
その時点で私の決意は固いものやから。

そうそう、それでタイに行くことを伝えたんよ。
「休学してタイの学校で英語勉強するわ」って。
そしたら珍しく渋ってるねん。
タイっていうことと、
休学することが引っかかった様子。

特に休学することに関しては、
えらい食いついてきた。
「大学だけは卒業して」って。
「休学してもちゃんと日本に戻ってきて、
卒業するって。当たり前やんか。」って言ったんやけど、
母曰く「留学して、もしタイでもっと勉強したいって思ったら、
日本に戻る気がなくなるかも、
そしたら日本の大学をドロップアウトしてしまうかも」とのこと。
「絶対ありえへん。」ってあたしは言ったけど、
なかなか納得してくれなかった。
お互い折れずで、問題一時棚上げ。

でも相変わらずタイには行く気満々。
一度こうと決めたら、
ほんまそれしか見えなくなるんよね。

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