統合失調症を発症して3〜5年経過したときのことと後から思うこと

統合失調症を発症して3〜5年ほど経過したときのこと、また、後から思うことについてお話しようと思います。Amazonの注文履歴をあとになって見たらわかったのですが、この時期の私は本を読み出していたようです。ゲームをするだけでなく、主にITの技術書を読んでいたようです。いずれもお金は多少かかりますが、傷病手当金をもらっていたので貯金があったため、お金には困っていませんでした。今思えば、お金に困っていなかったことも、大変助かったと思います。

行動範囲が広がった

読書を始め、ランニングも少しやっていたり、ジムにも通いだして、この時期に私の行動範囲が広がりだしたのだと思います。症状が緩和されているかは、よく認識できていないのですが、それ以前よりは確実に陰性症状も認知機能障害も治ってきていたと思います。ただ、人と話すということは少し苦手でした。未だに少し苦手意識を持っていますが、改善はされていっていると思います。
そのように体調が改善していた状態だったため、仕事をしてみようと思って、発症から5年経ったころに就職活動をしました。詳しくは後日別の記事でお話しようと思います。
統合失調症を発症して陽性症状が無く、陰性症状と認知機能障害のみある状態が2年続いたら、行動範囲を広げると良いかもしれません。少し回復してきて、ゲームばかりやるのも飽きたなと思ったくらいのときに、一人でできることをやるのが良いと思います。本を読んだり、運動したりするのが良いと思います。私のnoteで何度も言っているかもしれませんが、特に運動は大切です。運動についてはこちらの記事に書いています。

まだ本調子ではないかもしれない

この時期の私は、仕事ができるほど回復はしていませんでした。しかし、回復しているのは間違いなかったです。体調が回復している最中であっただけで、回復した状態になっていたわけではなかったということです。ただ、実際仕事をやってみないとわからないことでもあるので、試してみたのは良かったかなと思います。

ネガティブ思考を減らす

統合失調症発症から3〜5年ほど経ったころは、失敗しても問題ないことに挑戦してみる時期なのかもしれません。大抵のことは失敗しても問題ありません。「できなくて恥ずかしい」や「やばいやつと思われたかもしれない」など色々ネガティブに考えてしまうことはあるかもしれませんが、大したことないです。統合失調症になると、とても人目を気にして疲れる人がいると思います。統合失調症でなくても日本人は特に人目を気にしがちですが、統合失調症になると「頭がうまく働かずうまく話せないけど、変だと思われたくない」と思いがちです。色々この件についてはお話したいことはありますが、端的に言うと、あなたが想像するほど他人はあなたのことを気にしていないです。自分だって他人にそんなに関心はないはずです。
陽性症状がおさまっていれば、ネガティブに考えないトレーニングはできるはずです。書籍もたくさん出ているくらいで、ネガティブ思考が強くて悩んでいる人は統合失調症に限らずたくさんいるということです。私も何冊かネガティブ思考を変える本などを読みました。その中では、悲観的になる大抵のことは妄想で現実的でないことが多く、もう少し楽観的になって良いということが言われています。また、すべてを楽観視するのではなく、悲観と楽観を使い分けるのが良いとも。

統合失調症だからこそ、刺激に反応しない

ネガティブな感情を沸き起こさないためには、外界からの自分への刺激にいちいち反応しないことが重要です。刺激が入ってくるのは止められませんが、それに反応するかは自分が決めることができるはずです。特に統合失調症になると、刺激の量が多いと感じられ、また、刺激への恐怖感が高いような気がします。そのような病状は回復すると思いますが、それだけでなくて、統合失調症であってもより良く生きたいのであれば、自分のマインドを調整するのが統合失調症の患者にとって大切であると思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?