統合失調症と仕事について

私は統合失調症を患っていますが、ある程度回復し、IT企業の正社員として働いています。体験をもとに、統合失調症と仕事についてお話しようと思います。

自分が働けるかどうか試す

統合失調症にかかってから私は、今すぐ社会復帰したい、働きたいという気持ちが強かったです。私の場合と同様に仕事をしたいという統合失調症の患者の方は多いような気がします。
私の場合、統合失調症になりたて〜3年くらいの頃は働くということを焦っていました。その頃は働きたくてしかたないが、自分の体(脳)がついていかない状態で、働けるはずがありませんでした。働けるはずがないという理由は次のような症状があったからです。

  • 何をしても、すぐ疲れる

  • 人と話すと極度に緊張し、頭が真っ白になる

この症状は、働けている今でも少し残っていますが、統合失調症になりたてのときは、働けている今の数倍程度の強さで症状が出ていたと思います。おそらく、このような症状に悩まされている方も多いのではないでしょうか。逆に言えば、この2つの症状さえなければ、働けると思います。
問題は、この2つの症状は家の中にいても回復したかどうか自分でもわかりにくいことです。回復したかどうか確認するには、家にいるだけでなく外で行動してみることが大切だと思います。たとえば、短期のアルバイトなどで試してみるということです。試してみて、やっぱり疲れたり、人と話せないならまだ回復を待ったほうが良いかもしれません。試してみて、思ったより疲れないし、人とも話せるなら、本格的に就職活動を始めても良いかもしれません。
また、仕事は統合失調症を患っていなくても疲れるものです。なので、自分が疲れているのは普通です。その疲れが耐えられないほどなのか、ある程度許容できるのか自分で判断するのが良いと思います。1回試しただけでわからなかったら、何度試してみても良いと思います。お試しなので、失敗しても良いです。駄目だったら、回復を待ちましょう。

働くために自分の症状を抑える工夫をする

前述のとおり、私の統合失調症の症状はある程度回復していますが、完全になくなったわけではありません。働くのに支障がほとんどないということです。正確に言うと、支障がないくらいにまで回復し、また、働くのに支障がないように工夫をしています。私の働く上で支障となる症状は、前述の2つ、つまり、疲れやすいという症状と人と話すと緊張するという症状です。後者の人と話すと緊張してしまうのは、まだ改善中なので、良くなったらこのnoteにも書こうと思います。前者の疲れやすいという症状を抑えているのは、下記だと思います。

  • 筋トレ・散歩など運動をする

  • 呼吸を意識する

  • 体に余計な力が入っていないか意識する

  • 悩みを解消するために本やネットなどで学び、悩みを解決する考え方を実践する

こちらの記事でも書きましたが、統合失調症の回復のためには、定期的な運動は大切だと思います。運動は健康にも良いですし、ほどほどにやれば生活が変わる気がします。
呼吸も重要だと思います。呼吸は自律神経に作用できて、自分でコントロールできる唯一の動きだという話もあります。疲れを感じる前にリラックスして仕事をするためにゆっくり吐き出す意識をしています。
ストレスを感じているときは体に余計な力が入っていることが多いです。逆に、体をゆるめれば、ストレスも消えていく感覚があります。
疲れないためには、考え方も大切です。たとえば、私は統合失調症を患ってから間もない頃、過去を悔いて、未来を不安に思い、他人に嫉妬していた時期があります。この頃はすべてのことがストレスに感じて、ただでさえ疲れやすいのに、ストレスで疲れやすさを助長している状態でした。しかし、のちに過去も未来も他人に気を取られても、仕方なく、今と少し先の未来にできることを考えて行動することが大切と本やYoutubeで学んでわかりました。そのようなことがわかると、ストレスも低くなり、しかも良い人生が送れるかもしれません。また、1つポイントとしては、わかっただけでは駄目で、実践することです。学んだことを実践するという単純なことですが、人間すぐ忘れてしまうので、実践して初めて意味があるということを忘れてはいけないと思います。他人に嫉妬してしまったら、意味がないと考えるといったように、つい考えてしまうような考えを変えるのもけっこう大変ですが、実践していれば変わっていくと思います。もちろん無理は禁物ですが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?