統合失調症発症から1〜2年頃の体験談とあとから思うこと

統合失調症を発症して1〜2年ほどの頃の体験談とあとから思うことをお話します。この時期は、統合失調症の陰性症状が強く出ていました。自分の症状について、わかってきた時期でもあります。わかってきたからこそ、自分が何もできないということを思い知らされて、希望を失っていました。また、当時、統合失調症でインターネットで検索しても本当に寛解に至っている人や働けている人の情報がまったく出てこなかったので、このまま一生この状態が続くのではないかと不安にもなっていました。

過去の自分に言いたいこと

今思えば、時間の経過と運動をすることで働けるまで回復することができたので、希望を持っていてもよかったと思います。もし、当時の私に声をかけられるのなら、「安心して時間が過ぎることを待って、可能であれば運動して」と言いたいです。私は、統合失調症の回復には運動は必須だと思っていて、こちらの記事で運動についてお話しました。病状にもよりますが、私は発症して2年ぐらい経ったころから運動を始めることをおすすめします。(医学的な根拠はなく、体験に基づいて話しています。病状が悪化しても、責任は負えません。)

統合失調症発症1〜2年くらいの過ごし方

統合失調症発症から1〜2年頃の私は、ひたすらゲームをやっていました。このゲームに飽きたら、別のゲーム、また飽きたら別のゲーム、…と。ゲーム以外には、知り合いのつてで、少し仕事の手伝いをしていましたが、正直頭が認知機能障害で頭が回っていないので、大した仕事をしていませんでした。(いずれ、記事にしようと思いますが、個人的には認知機能障害も改善していくと思います。)
大学に入学した以降、私はゲームする時間は無駄と考え、ゲームを毛嫌いしていました。しかし、統合失調症を発症後は、ゲームしかできず、楽しくやっていました。ちょっと頭を使う系のゲームをしているのが一番楽しかったと思います。今はゲームに感謝しています。
統合失調症発症1〜2年くらいは、私が過ごしたような過ごし方で良かったと思います。何もできないですから、ひたすら時間経過するのを待つことが大切だと思います。可能であれば、運動もしたほうが良いと思いますが。心持ちとしては、当時の私のように将来への不安を持つのではなく、今は動けないからしょうがないと割り切ることが大切だと思います。
家族も、ゲームばかりしているのを見逃してくれていたのはありがたかったです。なので、統合失調症患者の家族の方は、不安になるかもしれませんが、今は動けないから、楽しくゲームなどすることくらい許してあげようくらいの気持ちで、認めてあげてください。とてもお金がかかるなどの趣味でない限り、何をしていても良いと。

焦らないことが大切

当事者の方も家族の方も、おそらく医師や看護師の方に言われていると思いますが、焦らないことです。焦って行動してもどうにもなりません。足を骨折した人が治療が終わってすぐに歩こうとしても歩けないように、統合失調症を発症したての頃は、動こうとしても動けないのです。焦って何かをするのではなく、余裕が少し出てきてから試してみると良いと思います。試しにジムに行ってみるとか、試しに仕事をしてみるとか。
当時の私は、自分が健常者と変わらないことを証明したいがために、仕事をしたいと思っていました。当時の私は、自分の思いと自分の体(統合失調症の場合、脳ですが)のコンディションが乖離している状態です。自分の思いが先行してしまうのを、焦っている状態と言えると思います。焦っても何もできません。統合失調症の場合、自分のコンディションはそう簡単に変わらないので、自分の思いを変えたほうが楽で、自然です。それに、焦って無理をすると、時間をかければ治ったはずのものも治らなくなるかもしれません。焦らないでとみんな口を揃えて言うのは、本当にそうだからだと思います。

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