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オール電化を検討する

太陽光発電を調べると、オール電化がお勧めだと出てきました。

そこで今回は、オール電化とガス併用型では光熱費を含むランニングコストがどれだけ変わるのかを調べます。

【私の結論】
我が家の暮らしぶりでは、オール電化(エコキュート使用)とガス併用型(エコジョーズ使用)で、費用に大きな差はない。

日中を自宅で過ごす家庭がオール電化住宅を検討するなら、太陽光発電の導入も合わせて検討するのがお勧め。

どちらが良いかは暮らし方で変わる。家族で相談し、費用も含めて我が家流のスタイルでシミュレーションして判断するのが良い。

エコキュート

1.関西電力の料金

オール電化の電気料金メニューはぴeタイムR』は、下記のように季節や時間帯で単価が変わります

はぴeタイムRとは?/関西電力

一方、『eおとくプラン』は、使用電力量で単価が3段階に分かれています。

太陽光発電を導入すると、主にデイタイムは自家発電で賄えるので、『はぴeタイムR』がお得になりそうです。

太陽光発電を導入しない場合は、『はぴeタイムR』と『eおとくプラン』のどちらのプランが得か検討した方が良さそうです。

eおとくプランの電気料金のご案内/関西電力

2.損得の見極め

オール電化にすると、例えばエコジョーズ(ガス給湯器)の代わりにエコキュート(電気給湯機)ガスコンロの代わりにIHクッキングヒーターを使用し、ガス代を0円にすることになります。

そこで、ガス代分の電気代の増分と、機器費用を合わせたトータルの費用がどうなるのかを考えます。

また、ガス併用型⇒オール電化へ変更する場合は、初期導入費も検討に入れなければなりません。

2.1 機器費用

当然ですが、価格は商品によります。

が、概ねエコジョーズ(ガス給湯器)は20万円前後エコキュート(電気給湯機)は40~50万円で、どちらも耐用年数が10~15年程度のようでした。

また、ガスコンロIHクッキングヒーターもピンキリで、ガスコンロは安いものだと約2万円で購入可能です。
IHクッキングヒーターも据え置き型だとガスコンロと同程度の費用からありました。ビルトインだと工事も必要になり、高めになるようです。
設置・交換費用は、ガスコンロの方が安めに感じました。

以上より、15年に1度、オール電化の方が約20~25万円多めに費用が必要と結論付けました。

ガスコンロ VS IHクッキングヒーター

2.2 関西電力による試算

関西電力の説明(下記)によると、オール電化住宅の方が圧倒的に光熱費が安いようです。

太陽光発電とオール電化の組み合わせ/関西電力
試算条件/関西電力

ちなみに我が家は
年間の電気使用量4,420kWh
年間のガス使用量393㎥
・エコジョーズ使用中
なので、同様の効果は見込めそうにありません。

2.3 三菱エコキュート ランニングシミュレーションでの試算(エコジョーズとエコキュートの比較)

そこで、初期費用+給湯にかかる年間光熱費月々のランニングコストの試算を自動で作成できるシミュレーションを利用してみました。

三菱エコキュート ランニングシミュレーションを使うと、エコキュート、エコジョーズや従来型給湯器利用時で個別にシミュレーションできるので、我が家流の暮らしで比較できます。

ランニングコストシミュレーション結果の一部

このシミュレーションによると、我が家の場合、『最初の10年間はエコキュートが高く、11年目で逆転する。機器の耐用年数が10~15なので基本的には同程度の費用になり、長く保てば保つ程エコキュートが得になる。』という結論になりました。

2.4 ガスコンロとIHクッキングヒーター

続いて、料理にかかる費用で比較してみます。
上の給湯設備でガスや電気の基本料金を加味しているので、こちらでは従量料金のみ計算に入れます。

■ガスコンロ
我が家では3口のコンロを使っています。
左右コンロの火力は4.20kWです。

4.20kw(3,610kcal/h)毎日30分使用した場合の1ヶ月の料金
3,610kcal/h×(30分/60分)×30日÷10,750kcal×146.43円/㎥737.6円
 ※大阪ガスの標準熱量約10,750kcal

■IHクッキングヒーター
200V IHの場合の火力『7』は2kW相当のようです。

2kW毎日30分使用した場合の1ヶ月の料金
≪リビングタイム(7:00~10:00,17:00~23:00)として計算時≫
 2kW/h
×(30分/60分)×30日×22.8円/kWh=684円
≪デイタイム(夏季以外)(10:00~17:00)として計算時≫
 2kW/h
×(30分/60分)×30日×26.24円/kWh=787.2円

『IHクッキングヒーターを使う時間帯が光熱費節約の鍵を握る』とも言われますが、長時間煮炊きしなければ、そこまで差は出ないように感じました。

以上より、エコジョーズやエコキュートを使うならオール電化とガス併用での費用差はそこまで大きくなく、その他のライフスタイルやポリシーに合わせて決定して良いことが分かりました。

また、オール電化は日中の電気単価が高いので、自家発電するメリットが大きくなりそうです。

3.その他メリット・デメリット

3.1 オール電化のメリット

エコキュート(または電気温水器)を利用すると、夜間に沸かしたお湯をタンクに貯めて日中に使える
火を使わないため安全性が高い。
・震災時に貯めたお湯を生活用水として利用できる(飲用不可)。
・震災時はガスより電気の方が復旧が早い。

3.2 オール電化のデメリット

エコキュートは初期費用が高い
・エコキュートは貯湯タンクとヒートポンプユニットの両方を設置するスペースが必要
貯めたお湯は計画的に使う必要がある(ガス給湯器は好きな量のお湯が使える)。
昼間の電気代が割高(はぴeタイムR)。
・太陽光発電も導入すると設備が多くなるため、故障のリスクが増える。

結局のところ、どう暮らすかで変わってくるので、家族で相談し、費用も含めてシミュレーションして決定するのが良さそうでした。

一消費者である主婦が、個人的に調べた内容を記載しています。計算方法など間違っている場合もありますので、あくまで参考として見ていただければ幸いです。

良かったら『太陽光発電を検討する』も合わせてご覧ください。


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