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若手プロに知ってもらいたいこと⑩ ●●効率はNGワード

【●●効率は侮辱にあたる】

 最近は醍醐大プロとの交換日記みたいになってきましたが、今回は特に醍醐さんの記事に反論したいわけではありません。

 ただ、文中に出てきたある言葉を見て「あ、これは言っておかないと、これから活躍できるかもしれない若手プロが自分で自分の価値を下げてしまう」と思ったので急いで書いた次第です。

 その言葉とは「放送効率」です。


 私も25年前、初めて放送対局に出演した際に「テレビ的には」という言葉を使ってしまったことがありました。
 結論から言うと、この手の言葉はNGワードです。口が裂けても言わないようにしましょう。皆さんが本当に「放送効率」を考えるのであれば、今すぐにこの言葉を封印してください。
 それぐらい、麻雀番組の関係者が嫌いな言葉が「テレビ的には」とか「放送効率」という言葉なのです。
 最近、私が聞いたものでは「伝説効率」というのもありましたが、これも同類の言葉です。同じく脳内から抹消しましょう。

 なぜなら、仕事として麻雀番組を作っている人たちからすると侮辱でしかないからです。
 私も25年前「テレビ的にはこう打った方が良いですかね」と、くそ生意気なことを言って、ディレクターに「じゃあ本当にテレビ的に素晴らしい麻雀を見せて視聴者を感動させてね。そうしたらチャンネルの視聴契約数も増えるだろうし、関わっている人たちみんなが儲かるのでお願いします」と皮肉を言われた記憶があります。

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 その人はその後、なぜそういう言い方をするのが良くないのか、ちゃんと教えてくれましたが、それを聞くまで、若い私はその「ダメさ」が全然わかっていませんでした。そして今、思い出すたびに恥ずかしくなります。25年も経っているのに、まだまだ生々しく、恥ずかしいのです。

 ちょっと違う分野の話に変えて想像してみましょうか。

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