Mリーグ点数授受間違いは誰が悪いのか
【放送対局ならではの事故】
2022年3月29日のMリーグで、放送上の表示と、プレーヤーが使用する点棒にズレが生じた。
たった1,000点の差だったが、その1,000点によってトップの順位点50,000点を逃したチームがあった。
以下が詳細である。
南3局、「U-NEXT Pirates」の石橋伸洋がアガってオーラスを迎えた。
その際、本来なら前局から残っていた供託リーチ棒を石橋がもらわなければならなかったのだが、うっかり、親の伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)がその1,000点棒を自分の点箱に入れてしまったのである。
選手全員がそれに気づかず、オーラスに入った。
卓上での点数表示
岡田29100 石橋30400 伊達11900 勝又28600
卓上では、KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳と石橋の差は1,300点だった。岡田は1,000点をツモるか直撃ならトップになれると思って、鳴きを入れた。
と、ここで審判員によっていったん対局が止められ、放送上の点数表示テロップと、卓の点数にズレが生じていることが選手に伝えられた。
実際は、伊達が回収してしまった1,000点は石橋のものであり、岡田は1,000点をツモアガってもトップにはなれない。
だが、岡田は卓上の点数表示を見てプレーするわけで、1,000点の鳴き仕掛けをした後にそんなことを言われても困ってしまう。
さて、いったいどういう判定が下ったのだろうか。
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