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【無料記事】本田朋広プロとトークイベントやりました

 イケメンは性格も良いから最強である。前回の滝沢和典プロも今回の本田朋広プロもめちゃくちゃ良いやつだ。
 こちらのお願いを快く聞いてくれて、しかも配慮がある。
 お客さんもたくさん来てくださるので本当にありがたい。
 ただ、本田はちょっと天然のところがあるので心配だった。会話がかみ合わないのではないかとか、まあ、かみ合わないのも本田の「味」かなとか。そんな風に考えていたのだが、なんと直前に本田から「声が出ない」というポストがあった。

 まさかの、話がかみ合う合わない以前の「声が出ない」とは。

 いつも予測不能の回答をして楽しませてくれる「ともくん」だが、今回はマジで驚いた。
 そして「それでも開催してくださってありがとうございます」とか「ともくんに会えるだけで幸せです」みたいな優しいファンしかいなくて、さらに驚いたのである。
 イベントの前日、バスを待っていたら高柳監督から着信があった。本田の声のことを心配して、イベントに来てくれるという。

雷電高柳監督

 めちゃくちゃありがたいし。本田は本当、どこまで人から愛されているのか。いや、監督が良い人なだけかもしれないのだが。でも。
 結果、当日会ってみた本田はちゃんとしゃべっていた。声変わりの最中の小学生みたいな声だったが、ちゃんとしゃべれた。
 否、話の内容はちょっとちゃんとしていない部分もあったが、それでも、お客さんは笑ってくれていた。
 たぶん、これまでのイベントで一番お客さんは笑っていたと思う。それぐらい、本田のパンチはすごかった。
 良かった。

 そう思っていたのだが。私が浅はかだった。

 終わった後、監督と本田と食事をしていた時に言われたのだが「もうちょっと本田の良いところもエピソードとして入れてあげてほしかったですね」と監督に指摘されたのだ。
 なるほど。そうだ。私は本田の「おかしなコメント」に対し、ネチネチとモラハラ上司みたいに「なんで? どゆこと?」みたいな対処しかできていなかったのである。
 監督はそのあたりの加減を見て、少しは「雷電の裏話とか、本田の良いところとか」を話してほしかったと。あー、私が残り15分ぐらいのところで、監督を前に引きずり出して、無理やり喋ってもらえば、そういう「味変」みたいなのを楽しんでいただけたのだ。

 まったくそういう部分で、気が回っていなかった。反省した。
 
 次回、同じようなことがあったら、同じ失敗をしないように気を付けたい。
 ちなみに、本田も輪島で被災した庄田に「ギャラ全部あげてください」と言ってきたのだが、全部だと庄田の鉄道マン時代の月給を超えてしまうので、それはやりすぎでは? と諭して、ほどほどの金額にしてもらった。
 ちなみに、私はまだ庄田に1円もあげていない。
 東京に帰ってきたら、何かしらしてあげよう。油そばぐらいはおごってやろうかな。

(了)

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たくさん悔しい思いをし、たくさん泣いたーー
だから彼らはキラキラしてる。

萩原聖人、佐々木寿人、黒沢咲、瀬戸熊直樹、滝沢和典、魚谷侑未、瑞原明奈、伊達朱里紗、小林剛、本田朋広、近藤誠一、菅原千瑛、白鳥翔、二階堂瑠美 
14名のプロ雀士の知られざる秘密の勝負エピソードがぎっしりつまった一冊。


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