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ドタキャンはどれぐらい迷惑なのか

【麻雀大会は大変】

 8月18日に米崎奈棋プロが「X」で以下のようにポストした。

 普通、定員があるイベントは先払いが常識である。50人までと決まっていて、満席になったら他の人は買えなくなる。で、当日3人が来なかったら、主催者は3人分の売上を損するし、参加したかったのにできなかった人も損をする。だから必ず先払いになっている。
 麻雀大会も同じように前払いにすればいいのに、という声もあがっていた。もちろん、前払いにして、返金不可とすれば、ドタキャンされても一定の参加費は集まる。だが、観劇や飲食店の予約とは違う事情が麻雀大会にはあるのだ。
 4の倍数でなければ麻雀が打てないという問題があるため、1人来ないだけで大変なことになってしまうのである。
 仕方がないので常に黒子要員として3名を準備しなければならない。当然、その分の費用がかかる。仮に1人あたり15,000円のギャラを支払うとして、合計45,000円だ。大人数の大会なら、全員で割っても薄くはなる。40人なら1,000円とちょっと。でも、12人の大会だと1人4,000円弱がのしかかってくる。
 麻雀大会を開催する時の最大のネックがこの問題なのである。
 ビジネスライクに考えれば、必要経費だからしょうがないと割り切って、参加費に乗っけて計算する。
 だが、特に小規模の大会をアットホームに開催したい場合、主催者は悩む。
 皆が確実に来てくれるのであれば45,000円は必要ない。集めた3人が、ただぼーっとしているだけで15,000円ずつ持って帰って終わりになるから、いわゆる「死に金」のようになる。そのために、本来4,000円ぐらいで済む参加費が8,000円とかになるのは、もったいない。
 かといって、黒子を用意しないでいたら、万が一の時に困る。
 そういう事情があるので、補欠を用意したり、ボランティアスタッフを頼んだりと工夫をする。そうやって、ちょっとでも参加費を安くしようと考えてやっていると、一部の参加者が勝手なことをした時に嫌な気分になってしまうものだ。
 誰かが食事会でたとえていたが、お店に「8人」と予約して、一人当たりの会費も決めて、と段取りしていたのに。前日に「ごめん行けなくなった」という連絡をもらったら幹事役の人は非常に困るだろう。

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