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麻雀界これからの10年を「予言」する(後編)

 昨日アップした記事には、実は続きがあった。

 この後も2つのテーマについて書いたのだが、あまりにも長いということで思い切って削除した。
 だが、カネポンこと金本晃「近代麻雀」編集長が、今日になって「もったいないのでは?」と言ってきて、じゃあ続きも公開しようかという話になった。
 そういういきさつもあるので、今回の話は、逆にお値段を安くするようお願いした。

【ルールは性悪説になる】

 2025年に東京で第4回WRC(リーチ麻雀世界選手権)が行われる。大会は回を追うごとに大規模化しており、世界の競技人口も増えている。
 麻雀業界にとって良いことではあるが、今後はルールの改訂も日本のプロ団体、麻雀に深くかかわるマスコミ各社、WRCの運営組織が協力して行うことになる。

 その際に論じられるのが「性善説的に行う」か「性悪説的に行う」か、である。

 別に外国人が「性悪」という意味ではなくて、多種多様な価値観と文化が混ざり合う場では、ルールはシンプルな方が良いに決まっている。簡素であればあるほど悪用は難しく、その代わり窮屈にはなる。これまで日本人が楽しんできた麻雀と少し違うものにはなるが、世界の標準ルールを作るためには仕方がない。
 たとえば三味線、イカサマ防止のためのマナー、打牌速度の問題、間違ったプレーへの罰則、発声そのものの意義など。色々とあるのだが、最初に導入されるのは「鳴き表示用の牌」だと私は思っている。

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