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若手プロに知ってもらいたいこと 「選ばれなかった女たち」に参加しただけで「勝ち」


【普通ならウザがられたかも】

 普通に考えたら、これ鬱陶しい話なんですよ。麻雀専門誌がちゃんとした企画をやっているのに、それに対して「ぶつけてきた」わけですから。「この子たち推すよ!」と言ってるのに対して「私らは? ねえ私らは?」という声をあげてきたわけですから。

 何の話かと言うと、飯盛裕美子プロが仕掛けた「選ばれなかった女たち」という企画です。
 飯盛さんの記事を読むのが面倒な人のために簡単に企画内容を説明すると「近代麻雀」2月発売号カラーページの「女流が選び女流が撮る! 2024年キンマが推す! 新人女流プロ」という企画に対抗して「選ばれなかった女たちの恨みを晴らします」というものでした。

 「選ばれなかった私ら」が、自分たちでカメラマンを用意して撮影するので、それを何とか掲載してくださいと。そういうお願いを「近代麻雀」編集部にしに行ったわけです。
 これ本当、一歩間違えたら嫌われるんですよ。鬱陶しいなーと思われる可能性もかなりあったんです。
 でも、飯盛さんは「ある方法」を使うことによって、そのリスクを回避しました。
 「ある方法」とはとても簡単なことで、まず黒木に連絡し、相談してから金本さんに挑むという、いわば王道の手続きです。いきなり行っても大体は大丈夫なのですが、本丸を攻める前に情報があると、より安心ですよね。

 結果、見事カネポンこと金本晃編集長に「いいですよ」と言わせたわけです。「近代麻雀」の誌面ではなく「近代麻雀note」ですが、それでも、飯盛さんはよく頑張りましたよ。
 私は最初にちょっとだけ手助けをしましたが、後は放っておけばうまくやるだろうと安心していたんです。
 が、何と、フタを開けてみたら参加希望者が1人しかいないと。

 これは結構な誤算でした。こんなメリットしかない企画になぜ参加しないのか不思議だったのですが。今思うと「複雑な乙女心」とかいう、私には絶対に理解できない「何か」があったのかもしれません。
 ただ、これ絶対に参加したら「得」なんですよ。
 皆さん普通、③④④⑤⑤⑤ってあってテンパイで、④を切ってもピンフつかなくて、③を切ったら点パネするし安全度高いってなったら絶対③切るじゃないですか。
 この企画は、それぐらい「参加した方が得」なんですよ。

【勝っていない馬だからこそ】

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