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追っかけの片八百長をどうするべきか

【ドラゴンボール芸人のtweet】

 芸人のスタジオカドタさんのtweetを読んで目を疑った。

 要するに、自分が推している女性プロ雀士とフリー雀荘で同卓した際に、いわゆる「片八百長」を仕掛けたという話だ。そしてカドタさんはその被害者ということになる。

 女性プロがリーチを掛けたらわざと一発で放銃したり、女性プロが鳴いたらわざと鳴かせた。
 そしてオーラスは安くアガって女性プロがトップになるように打った。
 簡単に言えばそういうことなのだが、これは明らかな片八百長だ。
 片八百長はコンビ打ちとは違い、特定の人物に有利になるように打つことだ。特定の人物には八百長に加担している意識がなく、罪もないのだが、ここまであからさまな片八百長を仕掛けられれば、さすがに途中から気づいてくるだろう。
 
 このtweetが7月20日14時現在、1,800件以上の「いいね」を集めている。

【片八百長はダメなの?】

 フリー雀荘でイカサマは禁止されている。見てはいけない牌を見たり、取ってきてはいけない牌を取ったりすると、イカサマと指摘され、店から追い出される。以降、出入り禁止が普通だ。

 こうやって1人でやるイカサマもあれば、コンビプレーで行うイカサマもある。たとえば店員と客がグルになって、後ろからサインで待ちを教えるイカサマがある。
 
 一緒に卓に入って2人でグルになる「コンビ打ち」というイカサマもある。

 現在のフリー雀荘のルールは、トップが+45、2着が+5、3着が▲15、ラスが▲35といういびつな順位点なので、トップとラスを合計すると+10になる。
 つまり、2人コンビで打って片方がトップで片方がラスでも「勝ち」になるのだ。

 これらは明確に禁止されており、発覚した時点で追い出されるだろう。

 ただ、コンビ打ちには証拠が残りづらいので、疑惑があった時点で客が店に相談し、店側がこっそり監視する。そして「これはさすがに」というところで客に話をして、帰ってもらうというのが普通の対処だ。

 今回の片八百長は、このコンビ打ちに近いものである。
 女性プロと追っかけ客はコンビの意思疎通はなくても、やっていることは同じだ。
 女性プロは罪にならないかもしれないが、他の客が受ける迷惑は同じなのである。
 
 だからこのケースは店側が「イカサマ」と同じように扱うべきなのだが、それができないのはなぜだろうか。


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