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「私には麻雀しかない。なぜならプロだから……!」新榮有理、最強戦に向けて熱く語る

最高位戦日本プロ麻雀協会・新榮有理(あらえ ゆうり)。
プロ入り3年目、23歳の若き麻雀プロは、団体の垣根を越えた若手女性プロの登竜門とも言える大会「シンデレラファイト シーズン2」で優勝し、その実績を買われて麻雀最強戦2024「女流タイトルホルダー決戦」に出場することとなった。


■「このまま、何も成し遂げずに働いていていいのか」

今は赤坂にある「麻雀Spica」で店長をする他、最高位戦日本プロ麻雀協会の対局でMCをさせていただくこともあります。
 
麻雀との出会いは小学生の頃で、中学生から実際に打つようになり、高校を卒業してからはミュージカルに出演しながら、普段の仕事として麻雀店で働くようになりました。
 
麻雀店で働く中で「このまま、何も成し遂げずに働いていていいのか」という気持ちになり、お店の上司から「迷うくらいならチャレンジしてみなさい」と言われてプロテストを受けました。
受かったら麻雀のお仕事を頑張ろう、ダメなら麻雀のことを忘れて別の仕事をしようと思って挑戦し、無事に最高位戦日本プロ麻雀協会に合格できました。
 
その後、シンデレラファイトではシーズン2から出場、そこで優勝することができました。私はもともと東海地方で活動していたんですけど、シンデレラファイトをきっかけにいろいろなお仕事をいただけるようになりましたし、それによって東京にも出てくることになりました。シンデレラファイトは、自分の麻雀プロとしての運命を変えた、ターニングポイントと言い切れるくらいの出来事だったと思います。

■最強戦選出で飛び跳ねた、名前の由来

麻雀最強戦のオファーをいただいたときは「まさか」と思って、そこで飛び跳ねちゃいました。
去年はシンデレラファイト シーズン1で優勝した三浦ももこプロが最強戦に呼ばれていたので、周りからは「もしかしたら出られるかもね」とは言われていましたけど、確約されているわけではなかったですし、あまり考えないように生活していましたから。

三浦ももこ

私の家族は麻雀が好きで、麻雀放送も見ていましたし、私のプロ活動も応援してくれています。
でも、かといって業界に詳しいわけではないんですけど、そんな家族でも麻雀最強戦は知っていたタイトルなので、そこに出られることはすごくうれしいです。

実は、私の「新榮(あらえ)」という名字は、父の旧姓なんです。
全国にはもう30人くらいしかいない名字なんですけど、父も高齢ですし、私が「新榮」を名乗って活躍することで少しでも親孝行をできたら、という思いでこの名前にしました。父も「新榮はやっぱり運がいいな!」って喜んでくれています。
特に「榮」の文字はまだまだ初見で読めない人も多いですし、名前を間違えられたりもしますけど、この名前を背負って、みんなが読めるくらい有名になりたいです。

■最強戦には魔物がいる。鈴木優プロから受けたアドバイス

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