今だから言えるMリーグとは【藤崎智・石橋伸洋・村上淳対談第１回】

麻雀最強戦2023、特別鼎談企画「麻雀しゃべりば」。今回は元Mリーガーの3名に集まって、Mリーグへの思いなどを語り合ってもらった。構成東川亮
 
 
出演プロ
 
藤崎智プロ（日本プロ麻雀連盟、元：KONAMI麻雀格闘倶楽部）
村上淳プロ（最高位戦日本プロ麻雀協会、元：赤坂ドリブンズ）
石橋伸洋プロ（最高位戦日本プロ麻雀協会、元U-NEXT Pirates）
 

■石橋「負けはしたものの、素晴らしい4年間だった」

藤崎　今回はMリーグを契約満了した選手、というテーマでやっていきたいと思います。今日はよろしくお願いします。
石橋・村上　よろしくお願いします。
藤崎　まずは満了ほやほや、お疲れ様でした。
村上　一応8月まではドリブンズの契約なので、この収録のときにはまだ満了にはなってないのですが、満了予定ということで。
藤崎　Mリーグを振り返ってどうでしたか？ざっくりですけど。
村上　夢の舞台でしたね。楽しいことも辛いこともありましたが、非常に充実した5年間でした。
藤崎　なんか微妙に現役が残っていて、言いづらいこともあるんじゃないですか？じゃあ次、面白いこと言ってくれると思うんでね、石橋さん。
石橋　この話題、絶対面白くできないじゃないですか・・・。
僕はもう1年経っているので、だからといって明るく話せるわけではないですけど、今思えばとても素晴らしい4年間だったなと。麻雀はもちろん勝つもりでやっていたものの、想像していた以上にめちゃくちゃ負けてしまったのですが、やっぱり素晴らしい舞台で4年間打てたと思っています。
藤崎　現役時代より解説のほうが生き生きしているよね。
村上　まあ、それは朝倉さんのほうがそうですからね。
藤崎さんはどうなんです？
藤崎　僕は2年間でしたけど、いい思い出が何もないんです。自分もチームも勝っていないしね。
ファイナルにも行ってないので、振り返ってどうかというと、あまりいい思い出はないですね。お二人は優勝も経験しているし、いいところもあると思っているんですけど、その辺はだいぶ違うかなって感じがします。

■村上「一番印象に残っているのは3年目の最終戦」

藤崎　村上さんの一番印象に残っている場面は。
村上　ちょっと言いづらいんですけど、3年目の決勝、ファイナルの最終日ですかね。
今まで最強戦の決勝とかで優勝の可能性がほぼないとなったときは、かつて沢崎さんがやっていたような、誰にも鳴かせない、ロンと言われないようにという麻雀をしていたんですけど、それが本当に正しいことかというのはすごく前から思っていました。
新しい舞台でファンのためにということもありますし、たぶん批判は食らうだろうけど、とにかくトップを取るための最善を尽くそうとやってみた結果、予想以上の反響というか、ブーイングが多かったです。
ドリブンズファンの人は「初トップだ、やったうれしい」と言ってくれる人もいたのですが、やっぱり「盛り下がった」とか「あれはないわ」という意見が多かったので、あまりいい印象ではないのですが、一番というと、それがすごくあります。