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書籍「麻雀で生きていく」 はじめに(堀内正人)

成績が悪く不器用だったから今がある

 麻雀と人生は決断の連続です。進学や就職や結婚など、人生には大きな転機がいくつかあります。あの時にもっとこうしておけば良かったとか、今の環境に後悔や不満があったとしても、時間を戻すことはできませんし、選択をしなかった道の未来は誰にも分かりません。ですが、進んだ先の人生が実りあるものになるかどうかは、自分自身にかかっています。


 僕の人生のターニングポイントは3回あります。20歳のときに麻雀界に夢を見てプロ試験を受け、30歳のときに一花咲かせようとポーカープレイヤーになり、35歳のときにコロナ禍でポーカールームが閉鎖し収入が絶たれてYouTubeを始めたときです。
 麻雀では新宿の東風戦で最高水準の成績を残し続け、当時25歳のときに現役最年少でG1タイトルの十段位決定戦で優勝しました。ポーカーでは覚えて1年で専業になり、世界中から強いプロが集まるマカオのカジノに毎日通い、勝ち続けることによって生計を立てていました。動画撮影や編集スキルは皆無で全くの未経験でしたが、YouTubeを1人で運営し、スタートして1年9ヶ月でチャンネル登録者数10万人を達成することができました。
 僕が結果を残すことができているのは、好きな事に対して真摯に取り組んで、地道な努力を継続することができたからです。


 僕の人生はお世辞にも褒められたものではありません。小学校時代からずっと成績は中の下。不器用で要領が悪く、物事に新しく取り組み始めたときは、いつも周りの人達よりも劣っていました。希望する大学に進学できるほどの学力はなく、惰性に過ごしていました。大好きな麻雀に明け暮れて単位が足りず、クラスでも担任から問題視されるほどで、補習を受けてギリギリで卒業しました。そして新卒という、就職活動で、最も有利なカードを使った先は雀荘の従業員です。
 僕は麻雀で生きていく道を選択しました。どのように生きて、何を考えて、上達していったのか余すことなく綴っています。この本を手に取っている皆さんと、ジャンルは違うかもしれませんが、参考にしていただければ幸いです。


 この本には僕の人生が詰まっています。それでは本文の方をどうぞ。

2022年1月8日発売予定です。

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