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【無料記事】馬場さんとの思い出【文・増田悠理】

この3つの対談を文章にした増田です。
このお仕事をしたときに考えたことを書かせていただきます。

私自身、馬場さんが亡くなるにあたってこんな仕事を受けるなんてことは全く想像してなかったんです。
私が小学生の頃、麻雀を覚えてすぐに、家に転がっていた漫画、ぎゃんぶらぁ中心派の登場人物の中で知りました。
漫画の中のキャラクターでは常に涎を垂らしていて、へぇ、気持ち悪いのにこんなに強いのかと思ってたのは今でも覚えてます。

RMUに入会して数年経った頃ちょっとした縁で直接馬場さんとお酒を飲む場に恵まれました。

当時の私は紙面でしか見たことがない馬場さんと酒の場で会えるなんてと高揚した気持ちと、私なんかと酒飲んで馬場さんの時間の無駄にならないかなって心配でした。
実際お会いしてみると、まず血液型を聞かれて、その後これまでのプロ生活について詳しく話を聞いてくれて、最後には、増田みたいな人間がこれからの麻雀業界には必要だからめげずに頑張れと言ってくれました。

お世辞込みの言葉とはわかっていたけど、本当にその言葉が嬉しくて今も私の原動力になっています。

時は流れてその数年後、馬場さんがご病気になり、リハビリに励んでらっしゃることをたまたま知りました。その元気なタイミングで再びお会いでき、いろんな話を聞けたことはとても嬉しかったです。

いよいよ馬場さんの容態が大変なことになったと聞いた時、私自身、馬場さんのお見舞いに伺って良いものかと躊躇しました。でも私が会いたいと思ったからこっそり行きました。馬場さんはずっと眠ってらっしゃったので、私は起こさないように一言だけ呟いてすぐに帰ってしまったけれど。

とにかく最後に私が言いたかったのは、馬場さんの存在は麻雀業界の片隅にいる私にとっても大きかったし、もっと馬場さんのいる麻雀界を見たかったな、ってことです。

今回この3回にわたる記事は動画として記録されたものを文字起こしとして書かせて頂いたのですが、編集作業の中でより一層、馬場さんの魅力を知ることとなりました。

馬場さんが元気なうちに図々しくもっと酒を飲みたかったなぁと強く思いました。


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