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浅見真紀と橘家の戦い:3戦目【文・橘哲也】

著者プロフィール
橘哲也…日本プロ麻雀協会のA1リーガーにして、浅見真紀プロの夫。
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開幕からトップ・3着と、まずまずの出だしとなった浅見真紀。
チームは+7.9とプラスをキープしているものの、波に乗り切れていない感はある。
この日は1戦目に出場のため、自身の成績によってトータルがマイナスになってしまう状況だ。

最近の妻は子供が寝た後などの空いている時間にネット麻雀を打っている。
特に対局前日には調整をかねてか打つことが多い。

ちらっとプレイ画面を見てみると、2巡目にメンチンをテンパイし3巡目にアガっていた。
明日やれと言いかけたが、次局ドラドラの配牌をもらいながらもターツ選択で4度裏目っていた。今日でよかった。

試合当日の朝、橘家のルールにのっとりぐっすり寝ている母のいる寝室に向かう息子。
とはいえ叩いたり、大声を出すわけでもなく、添い寝を軽くし「いってきまーす」と挨拶をする息子の姿はかわいいにも程があった。

在宅での仕事を終え、息子を保育園に迎えにいく。
夕飯の準備をし、いただきますと同じくらいの時間に対局が開始された。
この日の対戦相手はこちら。

この日は土田さんが解説であったため、妻はそのことをとても楽しみにしていた。
普段は実況解説でコンビを組む機会は多いが、自分の麻雀を解説されるのは初めてだと。

あと勝又さんのことを少し怖いと言っていた。


■東1局


親でドラドラの手だったが、勝又選手から9巡目にリーチがかかったところ。

浅見は中筋の打5sでイーシャンテンに受けるルートを選択。
次巡すぐにテンパイするもテンパイ打牌の6sが勝又選手に8000の放銃となった。

浅見「チートイツのテンパイしたら見た目枚数で6mを選ぶからそこに後悔はないけど、そもそもリーチ一発目の7sを仕掛けるべきだった気がする!」

「確かにメンゼンで進めても苦しいし、一発消しつつドラドラ活かした進行にしたほうが良さそうだね。
そこでスルーしたならチートイツのイーシャンテンには取らずメンツ手にしそう。
浮いている牌がどれも無筋でどっちにしろすぐにまわりそうだから、オレは9pのトイツ落としから入って様子を見るかな。」

浅見「この局は5巡目の2s切りの時に7p切る方がよかった気もするから、序盤の手組含めてなんかうまくできてなかった気がする。」

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