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「フォロワー数では負けても点棒では勝ってくれ」浅見真紀と橘家の戦い:12戦目【文・橘哲也】

著者プロフィール
橘哲也…日本プロ麻雀協会のA1リーガーにして、浅見真紀プロの夫であり一児の父。その髪型から愛称はブロッコリーだが、ブロッコリーは食べられない。ツイッターはこちら

1月29日、前回のノートがアップされた直後のタイミングでこの日のMリーグ1戦目のメンバーが発表された。

芸能人・インフルエンサー大集合である。
おそらく現Mリーガー36人の中でもっともその立場から遠いところにいるのが妻・浅見真紀な気がするので、ものすごい絵面だなというのが第一感だ。

しかし、前回のトップで個人成績が△8.0ポイントまで戻していたので、この試合で28000点持ちの2着以上を取れれば個人成績をプラスにできる。
ドリブンズ全員プラスの偉業のためにも、ここが正念場。

ちょうど家を出る前だったため、妻に今日のメンツの感想を聞いてみることにした。

「今日の1戦目の発表見た?」

浅見「見たよ」

恐ろしいほどの塩対応で返ってきた。
もしかしてすでに静かなる闘志を燃やしているのかも知れない。

「今回のメンツみて何も感じない?」

浅見「んー特に」

さすが12戦目ともなると、打つメンツによって動じることはないようだ。
いつもより妻が頼もしく見えた。

「萩原さん、岡田さん、中田さんって全員芸能人だから注目度めっちゃ高そうだね」

浅見「本当だ!みんなインフルエンサーじゃん!メンツすご!」

単に気付いてないだけだった。
逆に言うと、そういったミーハーな考えを持たずフラットな気持ちで入れているのは正しい心持ちのように思えた。

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■東1局

一通のテンパイをしたが待ちの3pは3枚見えており苦しい。
しかし1p2pが重なったシャンポン待ちは魅力があるため一旦テンパイに取る。
狙い通り1pを引き、シャンポンに待ち替えリーチ。

ここにぶつけてきたのはSNS総フォロワー数100万人超えの岡田選手。
ドラを重ね、赤5pを引きテンパイ。
そして高目の4sをツモり6000オールの大きなアガリ。

浅見も『これが芸能人パワーか…』といった顔だ。
※個人の妄想です

■東1局1本場

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