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響子さん~Mリーグを追いかける美人女性【ドキュメントM】

響子さんというハンドルネームの、美しいアマチュア麻雀プレイヤーがいる。Mリーグがきっかけで麻雀を覚えてまだ1年くらいだが、Twitterのフォロワー数は4000人以上(2023年6月現在)いて、ツイートにはすぐにたくさんのコメントがつく。【Twitterはこちら】 
この響子さんはいったいどんな人なのか、お話を聞いてみた。

Mリーグがきっかけでツイッターを始めたら人気者に

このドキュメントMで取り上げる人を探していた時、金本編集長がふと「女性がいいですね」とつぶやいた。そこで「すごくきれいでフォロワーの多いアマチュア雀士どうですか?」と提案したらすんなり通り、このたびお話を聞くことができた。
響子さんはアマチュアなので、個人的なことを根掘り葉掘り聞くつもりは、もともとなかった。しかし、響子さんと話していて改めてわかったことがある。
一つは、麻雀をよく知らない人でもMリーグなどの放送対局を楽しんでいる人がいるということ、もう一つは、Mリーグの人気をきっかけに急に注目されるようになった人がアマチュアの中にもいるということだ。
響子さんがどのように麻雀に出会い、Twitterを始め、多くのフォロワーを得るようになったのか、プライバシーに立ち入りすぎない範囲で紹介したい。

大学時代は福本マンガのファン

「小中高と女子高に通っていて、高校生の時に神道に興味を持ち、大学は神道文化学部に進みました。もともと日本の歴史に興味があり、自分としては女性らしい人間になりたいと思っていました。そして、人のために尽くすような仕事をしたいと思い、神職を目指しました」
響子さんの実家は神社ではない。大学は男子学生が多く、女子学生もほとんどは実家が神社や神道の関係者。そんな中で響子さんは人一倍勉強を頑張って、いわゆる巫女さんよりももっと過酷で難しい、神職の道を目指した。
そんな毎日の中で響子さんがなぜか魅かれたのが、福本伸行さんの作品だった。
「まず『カイジ』に夢中になり、ひととおり全部読みました。福本先生が行っておられた吉祥寺のバーに通って、サインをもらったこともあります。それから『アカギ』にハマり、近代麻雀はずっと買ってました。でも一番好きなのは『銀と金』です」
ということは、学生時代から麻雀のルールは知っていたのだろうか?
「いいえ、まったく。全然わからないけどずっと読んでました。キャラクターが魅力的で、麻雀のことはわからなくてもおもしろいなあと思ってました。その頃は『ムダヅモなき改革』もすごくおもしろかったです」

神社に就職し麻雀から遠ざかった10年

大学を卒業後、響子さんは念願かなって都内の神社に就職。そこでの仕事は大変な激務だったという。
「大学のときはまだ遊んだり、雑誌を読んだりする時間がありましたけど、神社に就職してからは一般社会とは全然関係のない世界で生活していました。まず3年研修期間があり、その後京都の神社で働くようになりました。京都の神社の仕事は本当に大変で、お休みが月3日くらいなのに月収が数万円でした」
それでも自分が希望した道だから、と頑張っていたがついに体調を崩してしまった。
そんな響子さんを横浜の神社が迎え入れ、関東に戻って働いていたが、そこもやめることに。
「身体的に過酷過ぎて、続けられなかったんです。自分一人で自立して生きていける人間になりたいと思ったので、思い切って全然違う一般企業を受けて就職しました。神社には、お正月や七五三の時期などの繁忙期にお手伝いに行くことはあります」
大学で神道を学び、神社でしか働いたことのないアラサー女性の再就職はやさしいものではなかっただろうが、

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