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だから僕はパイレーツポーズをやめた【朝倉康心】


衝撃走る

6月10日月曜日、麻雀界に衝撃が走る事件があった。
魚谷プロと東城プロのセガサミーフェニックス契約満了。
朝うとうとしながらスマホを開いた僕はこの事件を目にして一気に目が覚め、気が付けば息子を迎えに行く15時近くまでずっと悶々としながらネットの海を巡回してしまった。

なぜ契約満了になったのか、選手は今どんな気持ちなのか、想像は尽きないし、自分の経験を照らし合わせて思うところは多々ある。

そんな僕の気持ちを見透かしたかのようにその日の夕方、一通のLINEが届いた。

金本「今回の魚谷さん東城さんの契約満了で、契約満了ってどういう気持ちなのか知りたい人が増えています。今期からMリーグを見始めた人も多く。
なので、アサピンが満了になったときの、言われ方、気持ち、それから二年たって、など書いてほしい。あと今回の報道を受けての素直な気持ち」

「面白い、意地悪な質問だ。金本は、そういう人間の闇みたいな、人の奥底の真の感情を知るのが好きなのだ。」 (須田良規プロ【聖者たち】より引用)

いいでしょう。書いてみようじゃありませんか。
でもこういうデリケートな内容を炎上しないように、本人達が不快にならないように書くのは大変なんですよ金本さん?令和の時代は生きづらいんです。

まあ基本的には彼女たちのことを掘り下げるのではなく、自分に照らし合わせてどういう感情かという内容になると思うのでそれほど品のない話にはなるまい。

さて、本格的に話に入る前に、僕がどうしても無料部分で皆さんにお伝えしておきたいことが一つある。それは

「契約満了の時期までにファンの方はできる限りゲストなどで会いにいって、セガサミーフェニックスのポーズ写真やサインを貰いに行ってあげて欲しい。そして、契約期間が終わったらなるべくフェニックスポーズの写真などを求めないであげてほしい」

ということである。

もちろん本人達に直接確認を取っているわけではないので、いやいや全然気にしないでいいよと言うかもしれないし、本心から何も気にせず求めに応えてくれるかもしれない。
だからこれはただの僕のエゴの押し付けだ。

でも、僕は契約満了から約二年、どうしてもという場合を除いてパイレーツポーズを封印している。
もちろん会社や選手から止められているわけではなく、自主的な封印だ。
それはなぜか。

なぜパイレーツポーズを封印しているかということは一旦置いておいて、今回の契約満了について自分が感じたこと書きたい。

まず、契約満了というのは基本的には本人にとってとてもみじめで辛いものだ。
僕が満了になるとき、どういう言葉で契約満了を告げられたかははっきりとは覚えていないが
「来シーズンは契約を更新しないことになりました」
というような内容だったと思う。
僕の場合、自分自身がMリーグに不適格だと感じていたこと、おそらく契約満了になるだろうなと思っていたこともあり、覚悟は十分にしていたつもりだった。
それでもやはり決定事項として告げられた時には、どうしようもない喪失感のようなものに襲われたのを覚えている。

満了の理由は個人個人それぞれ違うだろうが、トータルで見て選手として足りていなかったからクビ(あえてここはクビという表現を使わせていただきたい)になったことには間違いがない。
どれくらいの割合で麻雀の成績や実力評価があり、それ以外の部分があるのかは決定した会社にしかわからない。
自分に置き換えてもそうだが、本人達には契約満了に至った理由は伝えられているだろうが、それすらも真実の全てかはわからないのだ。

今回の魚谷さんや東城さんに関して、麻雀の成績以外の部分が大きいというのはなんとなく感じる。
憶測でしかないが、会社の都合や方針といった部分の影響が大きいのだろう。
今までの選手の契約満了とは少し毛色が違うようにも思う。

魚谷侑未さんについて

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