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天女の羽衣に縫い目が無いって本当ですか? 06 文・二階堂瑠美

化け物の正体見たり枯れ尾花

タイトルは江戸時代の俳人・横井也有氏による句だそうですが、現代では化け物の部分が幽霊になってたりします。

現代風にアレンジされたものなのでしょうが、であれば枯れ尾花(かれおばな)の部分もどうにかならないものでしょうか。
枯れ尾花、と言われてパッと思いつく方がどれくらい現存しているのでしょう。私が子どもの頃に住んでいた場所では、そこかしこに生えていたものですが、今では見かけることも少なくなりました。
季語が必要ならば同じ5文字でミソサザイとか、かわいいからそっちの方が良いと思います(かわいいは正義なので)。
と言ってはみたものの、「化け物の正体見たり枯れ尾花」これはもう素晴らしい完成度ですよね。

自身の体験談だとしたら、臆病な部分をさらけだして面白おかしく演出できる懐の深い魅力的な人物象が浮かんできます。

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