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勝負所を見極めて、男を咲かせた近藤誠一───最強戦2024「男の花道」07/14 文・阿久津翔太

皆さんこんにちは!

先日行われた麻雀最強戦2024 男の花道はご覧になったでしょうか?

プライドのぶつかり合いやそれぞれの麻雀のスタイルが特に出た戦いでした!

まだ観ていない方はぜひABEMAプレミアムに登録して見返したりキンマwebの観戦記を読んだりしていただけたらと思います!

予選A卓の出場メンバーは五十嵐毅プロ、森山茂和プロ、新津潔プロ、井出洋介プロの4名。

事前の勝者予想アンケートでは、新津プロに多く票が集まりました。

【ノットアトミックな森山プロ】

まずは東1局、新津プロが先制リーチを打っている局面で、森山プロは3mを勝負。

一手で345の三色にはならないのでかなりオリたほうが得な手ですが、負けたくないという意地やプライドで押したような、この卓組でまさに視聴者が見たかったようなバチバチをいきなり見せていきました。

この局は五十嵐プロが追いついて700・1300のツモアガリとなりましたが、開幕から穏やかではない戦いとなりました。

この戦いのターニングポイントとなったのは東3局

森山プロの雀風的に四暗刻1本狙いとするかと思いきやここで7mをツモ切り。

5sが1枚切れなので四暗刻だけと狙いであれば5s切りになりそうなところですが、5s周りのくっつきでタンヤオ三暗刻でも十分な加点で、ソウズの場況がやや良さげというところもあり、この5s残しはかなり冷静な判断でした。

結構四暗刻1本で5s切っている人も多そうな気がします。

狙い通りカン4sテンパイでこのままでも十分、そしてここからの四暗刻変化もあるという手に。

新津プロがチャンタのリーチを打っていきますが、

そのリーチの現物である4sが井出プロから打たれ、森山プロが6400のアガリに成功しました。

東1局の押しとはまた違った、冷静で状況に合わせた浮き牌の選択が大きなアガリを生みました。

東4局、發を仕掛けてマンズのホンイツのテンパイをしている五十嵐プロ。

上家から出た2mをチーすれば25mに待ち変えができますがチーせずでした。

点数状況的に満貫でも非常に大きいですし、シャンポンとリャンメンのアガリやすさが大差すぎてあまりにも致命的なスルーとなってしまいました。

五十嵐プロが3pで井出プロへ7700の放銃となり、結果的にこの勝負を大きく決定づけた1局となりました。

予選A卓は井出プロ、森山プロが序盤のリードを生かしての勝ち上がりとなりました。

予選B卓の出場メンバーは、藤崎智プロ、瀬戸熊直樹プロ、近藤誠一プロ、渋川難波プロの4名。

事前の勝者予想アンケートでは近藤プロに票が集まり、このメンバーではファイナルの出場回数が少なめの渋川プロにも期待が集まりました。

【リーチ判断の選択が続く瀬戸熊プロ】

局面を大きく動かしたのは東4局3本場

瀬戸熊プロが七対子ドラドラのテンパイだがリーチするかヤミテンにするか。

ヤミテンだとかなりアガれそうな上に待ちを変える権利もあるが、リーチしてもまぁまぁアガれそう。

点数状況的には6400は7300も嬉しいが、それだと微有利で南場を迎えることになり、それよりもここでアガリ逃しのリスクを負ってでもさらに高打点にすることで南場を大幅有利で迎えようというリーチの選択。

これはまさに瀬戸熊プロの勝ち方という感じで、実際に南場になった時のやれることの幅の差や、リーチでもだいぶアガれそうなことを考えるとこれはリーチに踏み切ったほうが得なように感じます。

渋川プロから討ち取り、裏も乗って12000は12900のアガリ。

ヤミテンとは倍近く点数が変わるわけで、このリーチは大きな価値がありました。

南2局では親の瀬戸熊プロが3メンチャンの平和のみをリーチ者の現物ということでヤミテンにし、相手の逆転のきっかけを潰すアガリ。

リーチするかどうかの選択が両方ともピタリとハマっているように感じました。

南2局1本場では近藤プロが役無しドラ3のヤミテン。

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