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麻雀を文学的に打つ(文・金本晃)

黒沢咲プロの小説を読んだ翌日に麻雀を打ったら大変なことになった。

僕は元々影響を受けやすく、昔オバカミーコの打ち合わせの帰りはよく雀荘に行きホンイツの話を読んだら2局に1回はホンイツを狙っちゃう、みたいな感受性豊か過ぎる編集者だ。
だけど流石にもう43歳、小説を読んだくらいで打ち方変わらんでしょと思いきや予想以上に変わった。
童貞か。

シーン1


ドラをツモってテンパイ。
8mが3枚切れてて7mはションパイ。
シャンポン待ちでリーチ。
追っかけリーチを食らったがその後7mで出アガリ。5200。
ただし一発目のツモは5mだった。
これはいいのか悪いのか。

シーン2

オーラスマンガンつも条件。

Wドラの5sがある。
両面が先に入ったら、トップ目の親(11,500点差)はすでにオリに入ってるので、を切ってリーチも十分ありだなーと思っていた。
56m5sが重なれば迷わないんだけど。
するとやっぱりツモは4m
やっぱりだったのか何なのか分からないがとにかく4m

下家に鳴かれない、ヒントを増やさない、マンガンツモならという役はなくてもいい。
だから切りリーチがいいような気もしたけど、いざ手を見てみると3p切りでリーチをしていた。

下家が赤5p含みでチー。
早くに4p切ってるのにホントに鳴かれたよ(笑)。
でも、何かこれでいいことが起こるんじゃないかと思った。
だから3p切りでリーチしたのだ。

思ったというのに根拠はない。
思いは、妄想だ。
単なる期待、願望に過ぎない。
このせいで下家にアガられることもあるし、47sを食い取られることもある。

でも、ここでを切ってリーチして流局したときの方が気持ち悪い。
もしくはを切ってリーチし、脇から47sが出て5200をアガったときの手牌への申し訳なさが大きい。
5200でもマンガンでも順位は変わらないが(234着は全員接戦だった)なんとなく。

このチーによって何かいい方に変わってくれ。

一回目のツモを終えた後、下家が何かを手出しする。
何が入ったんだろう?
もしかして47s?(笑)

そう思いながらツモっては切るを繰り返す。

あーどうかいいことが起きますように。

最後のツモ番がきた。
お願い!


手にじょりっとソーズの心地いい感じがした。
黒沢さんありがとう!


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