燃える監督 ―赤坂ドリブンズ再生の軌跡Vol.3 越山剛
初年度優勝を果たすも、その後は不振が続く赤坂ドリブンズ。 今季、新メンバーを迎え新体制で優勝を目指すチームを、渦中の越山監督が語る――。
印象として残ったダメージに比べれば負けていない
―前回の取材から1ヵ月経って、ドリブンズはマイナス121.3ポイントの7位と、やや苦戦している状況です。
前回の最後に言った通り、たろうさんに厳しい展開が続いていますよね。この前の試合(11月14日第1試合)も、ようやく初トップかと思ったらオーラスで堀さんにまくられちゃうしね。でも、今はMリーグルールで-120くらいのマイナス(-121.3、11月16日取材時点)なんてすぐにリカバリーできるから心配はしていないんです。
僕らは「鈴木たろう」の麻雀を期待して起用しているわけですけど、それが発揮できる間もなく試合が終わっている感じで、彼が明らかにおかしい選択をしているわけではないですから。単純に今ある数字だけを見てどう、みたいな話をしてもしょうがないので、とにかく今はたろうさん待ちかなって感じです。(渡辺)太もなんか厳しい展開にも揉まれているし、そんな中でまだチームのマイナスは100ちょっとでしょ。1ヵ月2ヵ月と試合をやってきて積み重ねた印象、受けている精神的なダメージに比べたら、実数としては全然少ないですよ。精神的ダメージで言えば、300くらい負けていてもおかしくない感じですもの。
―これだけ下振れを引いていて100だったら全然マシだと。
「下振れを引いている」って自分で言っちゃうと炎上するからダメなのよ(笑)。そういうことは言わない。僕は今が下振れを引いているとは思わないし、そもそもそういうものは10年20年、1000試合2000試合やって振り返って「ああ、あれは下振れだったんだ」となるものなので。
もちろん気分的には「こんなもんじゃない、僕たちはもっと強い、もっと成績が出るはずだ」と思ってはいるけれども、ひょっとしたらこれですら上振れなのかもしれないですし、それは時間が経ってから証明されることなので、今は分かりません。
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