見出し画像

菅原千瑛「BEAST戦記」02 2023年11月10日


BEASTを中心の生活へ

「Mリーグ…どう?」
これが最近、人に会うと1番よく訊かれる質問です。
どう?っていうのは、これまた随分とざっくりした質問だなぁなんて思いつつ「やっと少し慣れてきたかな?」「2回目の方が緊張したかも!」のようなニュアンスのことをお答えをしております。
これらも本心なのですが、どの辺りの「どう?」を求められているのかは訊いてこられた方々それぞれだと思うので、ついつい言い淀みがち。
そんな訳でこの場をお借りして「どう」なのかをお話します。

【生活リズムについて】
Mリーグも含めた麻雀プロ生活が日常になりつつある日々ですが、慣れるまでは特に生活リズムが大変でした。
というのも、ここ数年は夜12時を回る前には眠って朝8時頃目覚める、職業・麻雀プロとは思えない程の朝型だったのです。
ところがどっこい、例えばMリーグ第2試合のみ出場の場合、21時からの1試合に最高のパフォーマンスを! と考えたら、朝起きて十何時間後は疲れていますよね? 試合にしっかり集中して臨めるよう、寝る時間起きる時間をずらして夜型にしましょうそうしましょう、としました。
但し、土日のお仕事や試合は都内近郊で11時頃からだったり、地方へは朝早くの新幹線や飛行機で移動だったり。電車等乗り過ごすことも怖いし移動では眠れません。
OK! もう土日は朝型だね。
あ、でも、平日でもFocusM(昼12時~生放送の対局番組)の日は朝9時起きだなぁ。
結論、現在はもう朝とか夜とかじゃない"自在型"です。
やるべきことを把握したり時間を意識しつつ過ごしながら睡眠時間の調整も。慣れてきた今はそれも楽しみながらやっています。

【お仕事について】
先程少し触れましたが、ありがたいことに"新Mリーガー菅原千瑛"を呼びたいとのお話をいくつもいただき、スケジュールは体力の限界の手前まで調整して組んだところ、10月までの3ヶ月間、ほぼ休みなしでした。うふふ。
"忙しい"というのはこんなに情報量が濃ゆくて、あっという間に毎日が過ぎていくため昨日のことか一昨日のことか分からなくなるほど目まぐるしいものなのだと知りました。

全国各地でファンの方々にお会い出来るのはいち麻雀プロとして嬉しいし、皆様の「応援しています」からパワーをいつもいただいて、日々の励みになっています。
そんな訳で、地方のお仕事も移動はちょっと身体が疲れちゃうけど、心はポカポカ&ハッピーで帰路に着くことが多いです。本当にありがとうございます!

【BEAST ROADについて】
月火、木金のどちらか1日ずつのMリーグの試合だけでなく、水曜も夜10時からBEAST ROAD生放送があります。
BEAST ROADの放送前にはメディアの取材があったり、AIを使っての振り返り検討会があったり、ミーティングをしたり。そのため入り時間は夕方頃のことが多いです。
生放送は小沢さんやじゃいさんもとても優しくて面白くて、楽しくて笑っていたら「あれ? もう終わり?」というくらいあっという間の1時間です。
番組制作に携わって下さる運営の方々も、視聴して下さる皆様のために、チームのために、より良くしていくにはどうしようか? と様々な思考を凝らして下さっていて、ありがたい気持ちでいっぱいです。

【チームメイトについて】
「チーム仲はどうですか?」
これが2番目に多く訊かれる質問です。
「友達みたいに仲良しな雰囲気です」と伝えています。
それもそのはず、週3以上は顔を合わせているのです。もう学生時代のクラスメイトレベル。
それもあってか、何でも屈託なく話し合い、他愛のないおしゃべりもします。

先日、「6回目の登板にしてやっと普段通り場が見えるようになってきたんです良かったです〜!」と大介さんとご一緒の際に話していました。
花奈ちゃんとも、「緊張していないつもりでも人間は意識2割無意識8割だから、どこか無意識に緊張していた部分や気負ってしまっていた部分はあったのかもね〜」となどと話していました。

猿川さんとは「え? お弁当、2個目!?」とかでしょうか。笑
そんなチームメイトのお三方を信頼もしているし尊敬もしています。
あと、みんな私よりもハードなスケジュールを平然とこなされているので、そこも本当にすごいなぁと感服するばかりなのでした。

【麻雀の勉強について】
かつてはセットの鬼だった私。(今では見る影もない程ですが)
ここ3ヶ月はセットを数回。試合と仕事のスケジュールだけでもいっぱいいっぱいでした。
あとはMリーグルール、連盟公式ルールのセットもたまの休みの日に組んでもらう日数を増やしていきたい気持ちと、BEAST以外のチームの試合を観たり戦術本を読んだり、家での学ぶ時間も欲しい気持ちの葛藤でベストバランスを探しています。
1年生で今は手探り状態ですが、絶対これが良い、という正解を見つけていきたいです。

【Mリーグ開幕からもうすぐ2ヶ月】
デビュー戦のトップを皮切りにポイントを伸ばしていきたいところでしたが、気持ちとは裏腹に苦しい5連続逆連帯。ちなみにこれまでの6試合は親番での連荘が出来ず、高打点の親被りばかり。
今回、第2回目のBEAST戦記では11月10日金曜日の自身7戦目について振り返ろうと思います。
打つ前の気持ちとしては、麻雀の負けの悔しさは寝ても覚めても麻雀の勝ちでしか取り返せないと思うので"早く打ちたい!"とやる気に満ちて迎えた7戦目でした。

ダブリーに5はとお…らない?

東3局4本場、親番。
親番での初のアガリはリーチ平和を一発ツモの2600オール、その後も4000オール、2000オールと連荘した次の局がこの局。
2着目の日向さんからダブリーが入ります。
自身はトップ目であり、点数は持っていますが、それが故に2着目のリーチに直撃は打ちたくはない。しかし、当然現物はない。そして親番。



七(7889)1238東白白R ツモ四 ドラ⑤

ここでの選択肢は2つ。

①なるべく通りそうな、もしくは打っても安そうな端の牌や字牌を選んで切る(オリる)
②通っていないものが多すぎるならば、いっそダブリーなんて入っていないものとして、まっすぐ進める

BEASTはどうするか…

ここから先は

2,575字 / 15画像

¥ 250

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?