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【無料記事】麻雀プロでもネト麻段位者でもないオレが本を出版することになった件について

12月某日、twitter(現:X)で近代麻雀編集長の金本さんからDMをいただいた。

マジか。まさか私にこんなDMがくるとは。


近代麻雀でお仕事とはどんな話だろうか?雑誌でのコラムか?Webでのコラムか?本の執筆か?誰かの執筆のサポートか?
不安と好奇心を抱えながら早速DMをいただいた翌日お会いすることにした。


竹書房に出向き、金本さんと対面し少し会話を交わした後に本題に入った。


「本を書いてみませんか?」


コラムや観戦記などの執筆依頼ならば断ろうと思っていた。
私はnoteで執筆をしているが、自身の執筆を生業にしたいという考えはなく気が向いたときにだけ筆をとるスタンスだ。内容についても売れるものをというよりも自分が書きたいと思ったものを書き、それをちょうど必要としていた方や気になってくれた方が読んでくれたらいいなとだけ考えていて、その人数の多寡もそれほど気にしていない。(もちろん結果として多くの方に読んでいただいたときはそれでめちゃくちゃうれしいが)
気が向いたときに書きたいものを書きたい。逆に言えば定期的に決まった題材について書くというのは自分としてはかなりモチベーションがない。
その中で、書籍の執筆というのは想定していたご依頼の中では最もうれしいものであった。が、それでもこの時点ではまだ受ける気半分、断る気半分だった。
個人的な感情の部分だけでいえば受けたい。私もプレイヤーであると同時に麻雀ファンだ。近代麻雀を読んで育ってきた。私の部屋には近代麻雀が山のように積まれている。その近代麻雀から本が出せるなんてこんな光栄なことはない。
しかし、仕事として受けるならば責任が伴う。ビジネスとして売れる本を書いて利益に繋げなければいけない
また、近代麻雀の書籍ともなれば電子書籍でも読めるが紙媒体としても出版される。売れなければ印刷した本も無駄になり竹書房の損失にもなってしまう。
自己満足の為だけに受けるとは言えない。


どのような内容の本を作るか?
金本さんと意見交換していく上で私が以前noteでも書いた”鳴き読み”についての本を作る方向に話が進んだ。
そもそも金本さんが私に執筆依頼したきっかけもこの”鳴き読み”のnoteを目にしてくれたからだ。
果たして麻雀プロでもなければネット麻雀段位者でも麻雀VTuberでもない私が書いた本が売れるのか?ご依頼を受けるかどうか決めかねていたが、会話を進めていく中で金本さんが
「絶対売れると思う」
とおっしゃった。
この言葉で受けることを決断した。
出版のプロがこのように言うのだからこの言葉を信じよう。そして、その上で自分が執筆としてできることを全力で取り組もうと思った。
その後も金本さんとアイディアを出し合い本の方向性や構成などの意見を出し合い自分の中でいい本ができるビジョンが見え、また、それを実現したいと思った。

執筆中の金本さんとのやりとりも、LINEではなく、ニュアンスを損なうことなく意見交換ができるように何度も竹書房まで行き打ち合わせをした。
私の方からデザインの方と直接会ってお話ししたいとお願いしたりもした。
特に、どこまで厳密に書くか、どこまで簡略化して書くかについてはかなり意見交換をした。
厳密に書き過ぎると煩雑にもなってしまい一番伝えたいことがぼやけてしまう。
かといって簡略化し過ぎても正確さを大きく欠いてしまう。
このせめぎ合いには大分苦しめられた。

このように葛藤したり意見交換した結果、かなりいい本ができたと思えている。
もちろん戦術本なので全員が同じ評価にはならないだろう。
それでも、鳴き読みをこれから習得したい方にはうってつけのものになったと思うし、既に習得している方にもその瞬発力を高めたり再確認するためにうまく言語化・図示したものができたと思う。
内容としては鳴き読みで比較的頻出するものを大別し、それらをひとつひとつわかりやすいように説明している。
更に、習得しやすいように練習問題やケーススタディなども設けている。
山本悠矢著「誰でもできる!鳴き読みの定理」
6月5日発売です。
よろしくお願いします。



山本悠矢

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