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タコ部屋にいってみた

関東某所にあったタコ部屋のお話

筆者が建設業(土木業)に就き始めたのが約20年前
下請け度合いで言えば「孫請け」くらいの下火時代の頃のお話になります。
そんな孫請けくらいの時代に、タコ部屋に入った「ひ孫請け」やもっと下の「ひひ孫請け」の会社さんの職人さんの送り迎えをしていました。

場所は伏せますが、関東で東京寄り

飯場(作業員さんの住まい)は基本タコ部屋
※タコ部屋の定義:非人間的な扱いで部屋は大部屋か畳1畳くらいのお部屋がほとんど

カッコよく言えばシェアハウスみたいな感じ

今回紹介する物件は、もう存在し無いんですけど
「強味」があるというか「闇」が深いと言うか
激ヤバ物件でした

パッと見て倉庫

朝4時半~5時頃にお迎え、当時筆者は20歳くらい 朝3時半起きでハイエースバンに乗り送り迎え(日給1日1.3万)
1.どう見ても倉庫 大きい 敷地は広い
2.シャッター開けないで安っぽいドアのインターホン押す
3.「おはようございまーす!今日もよろしくお願いしまーす!○○会社でーす お迎えにあがりましたー」
4.中からだいたい2人~4人出てくる
5.車に乗せて現場に向かう

一回だけ中を見させて貰った

外から見ると完全に倉庫なんだけど
中入ってびっくりプレハブ小屋が3つくらいあった
【1つ目は事務所的な雰囲気】

壁にホワイトボード掛かってて、ぐちゃぐちゃとスケジュールがたくさん書いてあった

【2つ目は調理場の様な雰囲気】

飯はおばちゃんが作ってた

職人さんに3食作ってくれるんだけど
皆さん口を揃えて「不味い」と言う、社員食堂
昼飯として持たされる弁当は捨てて、ラーメン屋行ったりコンビニ弁当食べてた気がする

【3つ目は応接間】

ふかふかの革製のソファーがあって、殴られたら痛そうなガラスの灰皿があって、釣り雑誌やらエロ雑誌やら漫画が置いてあって
如何にも!って感じの任侠映画のポスターが貼ってあった

【その他周辺】
プレハブ小屋の周りから上は足場材と単管パイプとコンパネと色んな建築廃材を気合いで詰め合わせて組んだ部屋の数々
歩くとガチャガチャ 座るとギシギシ言う、ここで寝るのかと思うとちょっと怖いレベル

一部屋毎にコンセントは付いてたけど、
根元はタコ部屋だけにたこ足配線だった


10部屋くらいはあったと思う

完全違法建築な感じ(´・ω・`)
ある意味現場だった


数年付き合いが無くなったぁと思ってちょっと遊びいったらその会社さんは飛んで無くなってた

そんな思い出(´・ω・`)

もう都市部のタコ部屋らしいタコ部屋は形を変えて少なくなってきてますが、山奥の現場とか…特殊な現場になるとまだまだあるんじゃないかな

現場内にある現場事務所がちょっとした街になってたり?(売店があったり?)(食堂があったり?)(コミュニケーションルームがあったり?)(サウナもあったり?)

電波は無かったり(´・ω・`)

今思えば、「良い体験?」したなと思ってます(^ω^)ニコニコ
お疲れ様でした!

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