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新型コロナウイルスがペットに感染!?対処法について「公益社団法人日本動物病院協会」が発信

みなさんこんにちは!東京都調布市でペットホテルを運営している、株式会社キンクドテールと申します。本日は人からペットに新型コロナウイルスが感染した事例と、その感染リスクを抑えるための対処法について記載していこうと思います!

新型コロナウィルスが、飼い主から猫に感染する事例

飼い主から猫に新型コロナウイルスが感染する事例がベルギーで起きていたことについて、朝日新聞DIGITALが2020年3月28日に発表しました。猫への感染確認は世界初となります。
朝日DIGITAL:飼い主から猫にコロナ感染 ベルギーで初確認

ベルギー当局によると、飼い主から感染した猫は、下痢や嘔吐、呼吸困難の症状が現れ、便を調査した結果、ウィルスが発見されたとのことです(なお、猫の体調は回復してきている模様です)。当局は、飼い主の顔を舐めさせる等の、ペットとの濃厚接触を控えるよう発信しています。
NEW YORK POST:First known cat infected with coronavirus reported in Belgium

新型コロナウィルスが、飼い主から犬に感染する事例

2020年3月5日、公益社団法人日本動物病院協会は、香港の新型コロナウイルス感染者の飼い犬から、新型コロナウイルスが検出されたことを発表しました。また、この感染については、国際獣疫事務局(OIE)の専門家等から、「人間から動物への感染例の可能性が高い」とされています。上記から、ペットがウィルスを媒介しているわけではないと、香港政府が発表しています。
公益社団法人日本動物病院協会:香港の犬からの新型コロナウイルス 検出に関する追加情報【JBVPからのお知らせ】(2020/03/05更新)

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ペットに感染させないための対処法
「日本臨床獣医学フォーラム会長石田卓夫氏」の見解

人からペットに感染することが確認されているため、対処法について「公益社団法人日本動物病院協会」が以下の通り発信しています。ただ、あたり前のことを記載しているだけに過ぎないため、面倒な方は読み飛ばしていただいて結構です。。。概要だけお伝えすると、①ペットは家の中で飼ってね②新型コロナにペットが感染しているかどうか病院では分からないから連れて来ないでね③あなたが感染してしまった場合は、医師・保健所に指示を仰いでねということです!

1. 犬における感染
犬は家の中で隔離してください.幸いに犬が健康を害することはないようなので,隔離しておけば自然に感染はなくなるものと思われます.症状がなければ動物病院でできることもありません.また,人間のコロナウイルス感染者を受け入れることができるような病院に相当する動物病院の体制は整っていません.感染した人間が軽症で家にいるならご自分で犬の世話をしてください.感染した人間が入院する際には,犬をどうするかについては,医師ならびに保健所の指示を仰いでください.

2. 人間が感染して家庭に犬がいる場合
これまでの香港の2頭だけの経験では,感染であっても低レベルであり,犬には症状は出ないようです.しかし,生きたウイルスが少量ながら一定期間そこに存在するということで,注意は必要です.一方,わが国では動物に対して人間のコロナウイルスのPCR検査を行う体制は全く整っていませんので,検査を行うかどうかについては保健所の判断と思われます.動物病院に来院されても国立感染症研究所から出されている感染管理ガイドラインに沿った対応はできません.

3. ふつうの家庭犬は
外出を避ける,外に出るのも家の周りだけにする,人混みには連れて行かない,他の犬との接触を避けるためドッグランも利用しないことで,自宅にいるのが最も安全と思われます.犬にはコロナウイルスが入ったワクチンもありますが,これは犬の消化器コロナウイルスのワクチンで,人間のコロナウイルスに対しては効きません.

4. 猫はどうする
猫にも感染のリスクはあると考えて,外に出さず,家の中においてください.猫のコロナウイルスには,多くの猫が持っている病原性のほぼない猫腸コロナウイルスと,それが突然変異してごく少数の猫に病原性を示す猫伝染性腹膜炎ウイルスがありますが,これらは人間のコロナウイルスとは異なり,猫ではワクチンはありません.猫に人間のコロナウイルスが感染するかどうかについては,SARSコロナウイルス大量を実験的に気管内に接種して感染が起こることが示されていますが,これはあくまでも自然界では起こりえないような実験的な条件であり,その場合も重大な病気は起こらず,すぐに感染から回復するとされています.したがって犬同様に対応してください.

最後に
今回の事例では,犬は善意の第三者であり,たまたまウイルスをもらってしまったと考えられ,どうして犬に感染が起こったのかについては,老齢の犬であったからなのか,それとも犬はすべてそうなのかはまだ例数が少ないためわかりません.しかし,中国のように多くの感染患者がいる場所でも,犬から病気をもらったというような状況は報告されていません.犬は大切な家族の一員です.決して犬を悪者にしたり,飼育を放棄したりしないよう,そして過剰に恐れることなく,ふつうに対応してください.

【文責】
日本臨床獣医学フォーラム会長 石田卓夫
(獣医師,農学博士,日本獣医病理学専門家協会会員) 
公益社団法人日本動物病院協会ホームページより引用

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新型コロナウィルス罹患者のペットをお預かりする際の
ガイドライン

ペット関連業務に携わっている方は、公益社団法人東京都獣医師会の危機管理室が、「新型コロナウィルス罹患者のペットを取り扱う場合のガイドライン」を発表していることをご存知でしょうか。
東京都獣医師会:ペットをお預かりする際のガイドライン

本ガイドラインでは、罹患者のペットも新型コロナウィルスに感染している可能性があることを前提として、対応方法を以下の通りまとめています。

飼い主側がペットを連れてくる場合
• 飼い主やその方と濃厚に接触している方は、連れてくることを遠慮してもらってください
• 預かるスタッフは、グローブ・マスク・エプロン・メガネ等を装着してください
• キャリーボックスに入れて連れてきてもらってください
 - 可能であれば、預かる側で用意しておいたキャリーボックスに入れ替えてください
 - 無理な場合は、預かったキャリーボックスを次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤、ハイター等)で消毒してください

飼い主宅に赴いてペットを預かる場合
• 飼い主宅はウイルスで汚染していることに注意しましょう
• 入室の前にグローブ・マスク・メガネ・ガウン等の防御衣類をつけましょう(廃棄のための容器も用意)
• 可能であれば2名で赴き、入室する人の防御衣類着脱等、汚染防止に協力してください
• 預かる側で用意したキャリーボックスにペットを移してください
• 無理な場合は、預かったキャリーボックスを次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤、ハイター等)で消毒してください

預かった際に実施すること
• マスク・グローブ・エプロン・メガネを装着して、ペットを洗ってください(界面活性剤でウィルスは死にます)
 - 可能なら屋外でのシャンプーが望ましいです
 - 屋内の場合、後で消毒しやすい環境を事前に作っておいてください(余計なものを片付け、部屋をシートで被覆する等)
•ペットを洗う工程
 - 毛をお湯でよく流しましょう
  ※シャンプー剤を使う前に、体を振らせないよう注意してください(ウィルスが拡散する恐れがあります)
 - よく洗った後、ドライヤーで乾かしてください
 - 工程が全て終了したら、防護に使ったものを外してください
  ※洗濯をすれば再利用可能です

猫の場合の注意点
• 先に爪切りをして、エリザベスカラーを装着する等の防御をしておきましょう
 - 無理な場合は、クロルヘキシジン水で体を拭いても効果的です
  その際はエリザベスカラーを装着して、猫が舐めないように注意しましょう
• 糞便の取り扱いには、マスク・グローブを使用してください

ペット関連業務の従事者は、上記対応方法を実践して、新型コロナウィルスの拡散を防いでいきましょう🍀

最後になりますが、私たちはペット関連でお困りの皆様の声を元に、ペット関連イベント・ペット関連の新規事業立ち上げ等を行い、社会的な問題を解決するべく活動をしておりますので、何かお役立ち出来そうなことがございましたら、どしどしご連絡くださいませ!

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