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【読書】2020年10月に読んだ本まとめ

こんにちは!

今回は、先月一ヶ月間に読んだ本について記事を書きたいと思います。この一ヶ月で読んだ本まとめは、本を読むだけで満足したり、冊数を読むことに傾斜しないためにも定期的にやっている試みです。それでは、早速みていきましょう!


読んだ本まとめ

一ヶ月に読んだ本は以下の通り。

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総評

一ヶ月で読んだ本は35冊。その内訳は以下の通り。

- 小説・エッセイ → 3冊:国内2冊、海外(翻訳)1冊
- その他→ 32冊

10月の読書冊数は35冊。9月は36冊だったので、先月も読んだ本の冊数的にはほぼ誤差の範囲内です。10月後半は結構忙しい時期が続いたのでもうちょっと減ったかなぁとは思っていましたが、案外読書量は変わらずで良かったです。

ただ、一冊一冊の密度は明らかに減っていると思います。読書メーターに記録されているページ数としてもいつもの月よりも少なかったですし、どちらかというと実用的なプログラミング・テクノロジー関係の本が多く、あまり深く考えさせられるタイプの本が少なかったのが反省といえば反省ですね。生活が大きく変わったせいであまり読書にエネルギーを費やせなくなった結果だとは思いますが、その変化に慣れていけば多少は改善されるかなぁとは思っています。


今月のマイベスト小説&ビジネス書

毎月恒例となっていますが、その月で最も印象に残った小説・ビジネス書を紹介します。

小説部門

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先月のマイベスト小説は、高田大介さんの「まほり」です。僕が主催している読書会でもベスト本として紹介されたり、ちょくちょく話題に出たりしていて気になっていた一冊でしたが、読んでみるとそれだけ話題になることも納得の内容でした。

ジャンル的には民俗学ミステリーといったところです。都市伝説・フォークロア的なものをきっかけに話が始まるわけですが、そこから現地調査や文献調査に発展し、最終的には、とある集落に残る風習に行き着きます。現地調査のようなダイナミックな話の展開と、文献調査や専門家との議論のような動きの少ない場面の切り替えが絶妙で、ページ数はそれなりにあるにも関わらず、まったくだれずに読めたなぁというのが正直な感想です。いわゆる、「ページをめくる手がとまらない」タイプの一冊ですね。

この本の内容が実際の民俗学調査にどの程度近いのかはちょっと判断できませんが、少なくとも臨場感はうまく描ききっていると思いますし、ある種のドキュメンタリー的なものを見ている感覚になりました。仮説をたて、それが正しかったり正しくなかったりしながら真実に近づいていく様子はなかなか読み応えがあります。冒頭で民俗学ミステリーと書きましたが、そもそも民俗学自体が過去を解き明かすある種のミステリー要素を含んでいるのかも知れませんね。

これは完全に余談になりますが、今これを書いていて「ひぐらしのなく頃に」をちょっと思い出しましたw 僕もあのストーリーはそんなに深くは知らないのですが、確か、とある集落の伝統と風習と絡めながら怪奇を解き明かしていくような内容だったと思うので、ひぐらしが好きな人なら割と楽しめるのではないかなと思いましたw 今はNetflixでもアニメ版が配信されているみたいです。


ビジネス書部門

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冒頭に書いたとおり、先月はあまり深く考えるタイプの本をあまり読まなかったこともあって、あまり「これだ!」という本はなかったのですが、その中で読んでいて面白かったのはこの本ですね「シャオミ 爆買いを生む戦略」。

ご存知の方もいると思いますが、「シャオミ」とは中国で急成長しているハイテク系の企業です。最近だとシャオミのスマホやスマートウォッチが日本でも手軽に入手できるようになったので、もしかしたらすでにそういったものを使っている方もいるかも知れませんね。特にスマホなんかは安価かつ高性能みたいなので、個人的にも「お財布ケータイ」にさえ対応してくれればそのうち使いたいなぁと思っています。

この本はそんな急成長中の「シャオミ」の創業に携わった経営陣の方が、経営戦略やシャオミのコンセプトについて紹介している一冊です。ポイントとなるのが「ユーザーは友達」という概念。

一見するとありきたりすぎるようなコンセプトですが、実際にこの本を読んでいくとそれが単なるお題目ではなく、かなり徹底されていることに驚かされます。例えば、シャオミはユーザーとスタッフがコミュニケーション出来る「フォーラム」を準備しているのですが、コンシューマサービスの人だけでなく、実際にコードをつくるエンジニアにも毎日投稿するよう業務命令を出していたようです。あとはスターを起用しない(あくまでもスターはシャオミのコンセプト、製品、ユーザーひとりひとりだから)というのもその一環ですね。

全体的に「オープン性」を重視した会社だなぁというのが読んだ時の率直な感想で、なかなかこういうタイプの経営をおこなっている日本企業は多くないと思うので、そういう意味での新鮮さがありました。もちろん、経営陣の方の本なので実態に対して盛っている部分は多いと思いますが、コンセプト自体は非常におもしろいと思いましたし、実際に成長著しいことは確かなので学べるところが多いのではないかと思いました。

あと興味深かったのは、シャオミのコンセプトに影響を与えたものとして、日本の「AKB48」や「無印良品」をあげていたことです。確かに、ユーザー参加型というコンセプトはAKBに通じるものがありますね。また、無印については「テクノロジーの生活化」という観点からの影響をうけていたそうです。ある意味で、ハイテク版の無印を目指しているのがシャオミなのかも知れませんね。

僕は今まであまり中国企業には注目していなかったのですが、今回の本を読んで、なかなか考えさせられるものは多いなぁと思いました。色々と意見があるのは確かですが、実際に中国企業が世界的にも台頭してきているのは間違いないので、少しづつそのあたりも注目していきたいところですね。


読む本の偏り

こうして読んだ本を振り返ってみると、10月は9月にも増して読んだ本が偏っていたなぁというのが正直な感想です。テクノロジーやプログラミング系の本がかなり多く、特に人文系の本がかなり少ないですね。興味の対象はどんどん移っていくのでそれ自体が完全に悪いわけではないですが、もうちょっと偏りを減らしていきたいところです。

問題はやはり、引っ越しに伴って近くにブックオフがなくなったことですね。比較的小規模な本屋は近くにあるのですが、最近は新刊で紙の本を買うことが減ってきているのであまり新刊書店には足が向きませんね。新刊で買うならば紙の本ではなく電子書籍の方が経済的にもスペース的にも嬉しいというのが正直なところです。

今までは、人文系の本はブックオフで気になった本を大量に買うみたいな形で選んでいたので、それができなくなっているのが影響していると思います。ある程度読みたい本としてロックオンできていれば、楽天市場からブックオフオンラインの通販を通して買うこともできるわけですが、それだと知らない本にアクセスできないという問題があるので難しいところです。

まあ、すこし足を伸ばせば書店自体は多い地域ではあるので、少しづつ開拓していきたいところですね。多少電車で動けばブックオフにもいけるので、全体的なライフスタイル含めた改良が必要なのかも知れません。この手の話は引っ越しのたびにでてくることではあるので、そこまで気にしなくてもそのうちいい感じのスタイルは確立できるんじゃないかなぁとは思っています。


まとめ

今回は10月に読んだ本のことについてまとめてました。なんだかんだ、こうして振り返る機会を設けることで考えさせられることも多いので、これからも毎月継続していくつもりです。

それでは、また!


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