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【読書】2021年2月に読んだ本まとめ

こんにちは!

今回は、先月一ヶ月間に読んだ本について記事を書きたいと思います。この一ヶ月で読んだ本まとめは、本を読むだけで満足したり、冊数を読むことに傾斜しないためにも定期的にやっている試みです。それでは、早速みていきましょう!

読んだ本まとめ

一ヶ月に読んだ本は以下の通り。

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総評

一ヶ月で読んだ本は34冊。その内訳は以下の通り。

- 小説・エッセイ → 1冊:国内1冊、海外(翻訳)0冊
- その他→ 33冊

2月の読書冊数は34冊。1月も34冊だったので、冊数としては変わらずですが、2月は日数が少ないことを考えれば、ペースとしては読書量は増えている方向かなと。その代わりと言っては何ですが、一冊あたりの厚みは減っている感じがしないでもないですね。

あとは、小説が全然読めていないのが気になるところですかね。ここのところ仕事が多忙になっているので、まとまって本を読む時間がとれていないのが原因かも知れません。個人的には、小説をスキマ時間にちょっとづつ読んでいくのがあまり得意ではないので、そのせいが大きいと思います。


今月のマイベスト小説&ビジネス書

毎月恒例となっていますが、その月で最も印象に残った小説・ビジネス書を紹介します。

小説部門

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先月のマイベスト小説は多和田葉子さんという方の「献灯使」です。著者・作品ともに以前から聞いたことのあったのですが、読書会で紹介いただいたのをきっかけに読んでみた一冊。僕としては今回が初読みの作家さんです。なかなか感想が難しいタイプの小説で、今まで読んだ作品ではない独特な空気感や世界観が印象的でした。

表題作を含む5作品を含む短編集。ただ、本全体の主軸になっているのは、やはり表題作の「献灯使」でしょう。

舞台は近未来の日本で、インターネットも無く、海外との親交も途絶えた社会。高齢者が不自然なほどに生き生きとしている反面、次世代を担う子どもたちは虚弱で高齢者の介助なしには生きられないような状態。全体を漂う雰囲気はダークで陰鬱ですが、そこにシニカルでブラックユーモア的な言葉遊びが各所に散りばめられるというなかなか独特な作品です。

「献灯使」単体ではなかなかわかりにくい構造ではありますが、この本に収録されている他の短編を読めば明らかなように、背景になっているのは2011年3月11日の大震災と、それに付随する福島原子力発電所の事故でしょう。2014年発表の作品ということもあり、震災直後の日本国内外の雰囲気や人々の思いを上手く、そしてユニークな形で描いている作品と言えるのかも知れません。

この作品をディストピアと見る見方も多いようですが、子どもたちの描かれ方を見る限り、必ずしも絶望のみにフォーカスした作品でもないのかなという気はしました。読んでいて思ったのは、持続可能性への考慮を欠いた近現代の日本(原発事故はその象徴でしょう)を作り出してしまった高齢者のうしろめたさと、次世代をになう子どもたちへの不安と期待が象徴的に書かれているのではないかということです。また、中間層の不在もまた何かを象徴しているように思えてなりません。

この手の大きな社会的出来事をモチーフをテーマにした作品は、その直後ではなく、それからしばらく経ってから読むとまた考えるところが有りますね。おそらく、コロナ騒動についてもコロナ文学とでも言うべき関連作が続々と出てくるとは思いますが、しばらく経ってから読むとまた新たな気付きがあるのかも知れません。

いずれにしても、様々なことに考えを巡らせ甲斐のある作品であることには間違いありません。冒頭に書いたとおり、多和田葉子さんは初読みでしたが、他の作品も追いかけたいところですね。

ビジネス書部門

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1月はあまりピンとくる作品が少なかったんですが、翻って2月は印象的な本が多かった月でした。その中でも最も印象に残ったのはSmokingWOLFという方の本「ゲーム開発者の地図」という一冊。もはやビジネス書でも何でもない気はしますがw、読んでいて非常に面白かったのでここで紹介させていただきます。

著者の方は20年以上もパソコン向けのゲームを個人開発している方のようで、その経験を通して考えたことについて綴っている一冊です。やはりというか、こういうニッチなところを突き詰めてやってきた人の話というのはめちゃくちゃ面白い!本の中の要所要所でゲーム制作仲間とのゲーム論のようなものも入っていて、なかなか読み応えがあります。

ゲームがどのように作られているのか、どういったところに難しさがあるのか、ゲーム設計がどのようになされているのかなど、普段あまり意識することのない部分を詳細に語っており、読んでいて非常に楽しいです。連続攻撃(ドラクエで言う「隼の剣」)はバランス調整が難しいとか、「防御力」と「HP」の両方で耐久力を調整するのは難しいとか、言われてみれば納得するのですが、ゲーム製作者側も大変だなぁとw ゲーム会社にでも所属していないとなかなか意識しない部分だけに、読んでいて新鮮で面白い!

読んでいて感じたのは、筆者の基本スタンスの「労力に対しては、何らかのレスポンス・報酬が支払われるべき」というのは、割とゲームというものの本質をついているのではないかということです。現実では必ずしも労力が報われるわけではないわけですが、だからこそ人はゲームにそれを求めるのではないかと思うのです。SNSなんかもまさにそういう部分を意識した設計になっていますよね。自分の行動に「意味」を求める人間の欲求に応えること、それがポイントになってくるのかも知れません(それはそれで現実に向き合えなくなるという弊害もあると思いますが。。。)。

そういった込み入った話は置いておくとしても、普通に読み物として読んでいるだけでも非常に楽しめる一冊でした。僕はここ最近はゲームはほとんどしないのですが、それでも興味深く読むことができたので、ゲームが好きな方であればより楽しめると思います!おすすめです!


WordPressとSEO

2月に読んだ本の系列を眺めていると、Wordpress関係やSEO関係の本が多かったなぁという印象です。実は、普段主催している読書会のリニューアルを考えており、そのためにホームページも新しくしようと思い、改めてWordPressなどについて調べてみようという流れで読んだ本ですね。

一応、現在運用しているホームページもWordPressで作っているわけですが、あくまでも既存のテーマを元に軽くカスタマイズしているくらいで、そのプログラムの内容は実はほとんど理解していませんでしたw まあ、プログラムの内部を理解しなくてもホームページを作れるというのはWordPressの良さではあるんですが、やはり自分のやりたいように作るためには、自分でコードをいじれないとねって感じです。

こちらのnoteで良く紹介しているように、現在では以前よりもプログラミングの知識もついているので、ちょっとカスタマイズするくらいならそこまでハードルは高くないかなという印象です。WordPressは使っている人が多い分、情報が見つけやすいのが良いところですね。

あとは、WordPressと並行してSEOについても少し調べて見ました。SEOとは「Search Engine Optimaizaton(検索エンジン最適化)」の略で、要するにいかにして自分のサイトを検索エンジンで上位に表示させるかということです。検索エンジンで上位に来るほどサイトへの流入が増えるので、マーケティング的な意味で結構重要な概念です。

もともとあまりSEOについては良いイメージは持っておらず、テクニック的なものやクリックを促すような煽り文的なものに特化しているものなのかなぁと思っていました。しかし、いくつか本を読んでみて、必ずしも上記のようなものばかりではなく、SEOの基本は「いかに検索する側の立場にたつか」なのだということがわかり、多少は意識してもいいのかなぁとは思うようになりました。やはり、食わず嫌いは良くないですねw

というわけで、あまり偏見に流されず、新しい領域へ知識を広げていくことは重要だなぁと感じたという話でした。今後も、固定観念にこだわらず、いろんなタイプの本に手をつけていきたいところです!


まとめ

今回は2月に読んだ本のことについてまとめてました。なんだかんだ、こうして振り返る機会を設けることで考えさせられることも多いので、これからも毎月継続していくつもりです。

それでは、また!


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