【読書】2021年6月に読んだ本まとめ
こんにちは!
今回は、先月一ヶ月間に読んだ本について記事を書きたいと思います。この一ヶ月で読んだ本まとめは、本を読むだけで満足したり、冊数を読むことに傾斜しないためにも定期的にやっている試みです。それでは、早速みていきましょう!
読んだ本まとめ
一ヶ月に読んだ本は以下の通り。
総評
一ヶ月で読んだ本は29冊。その内訳は以下の通り。
- 小説・エッセイ → 1冊:国内1冊、海外(翻訳)0冊
- その他→ 28冊
6月の読書冊数は28冊。5月の冊数が36冊だったので、冊数としてはかなり減った感じですね。体感的にも先月はあまり冊数読めていない印象だったので、やはり読書にかける時間は以前に比べて減っている感じです。ちょっと仕事の忙しさに歯止めがかからないので、明らかにそれが要因です。
読んだ本全体の傾向としては、ここ最近のなかでは比較的多様性があるチョイスだったかなと。ここのところ技術系の本がもっと多かったですが、ここのところあえてそれ以外の本にも手を伸ばすようにしていて、その意識はある程度効果として出ているようです。
今月のマイベスト小説&ビジネス書
毎月恒例となっていますが、その月で最も印象に残った小説・ビジネス書を紹介します。
ビジネス書部門
今月読んで最も印象的だった本は、城所岩生という方の書いた「フェアユースは経済を救う」。内容としては、著作権の歴史などをたどりながら、日本ではあまり馴染みのない「フェアユース」という概念とその必要性について主張する一冊。
フェアユースについてザクッと説明すると、ある一定の要件を満たした使い方の範囲内であれば、著作者の承諾なしに使うことができるという考え方。誤解を恐れずに言うと、公正な使い方をしている限りにおいては、著作者の権利は一定の制限をうける(著作物の使われ方を100%制御できるわけでない)と考えていただいて良いと思います。
それだけであれば単純に著作権の問題だと考えがちですが、この本で主張しているのは、日本のIT分野での遅れはこのフェアユースがないことが足かせになっているのではないかと主張しています。過去に日本で開発された検索エンジンのサービスが、やがてGoogle検索に駆逐されたことなどを事例としてフェアユースの考え方の必要性を訴えています。
著作権法やそのベースとなっている国際合意はインターネット以前のもとであり、今の状況にはあまり適合していないというのはなんとなく多くの方が感じていることだと思います。コピーのハードルが極限まで下がっている現代において、著作権の問題はしっかり向き合うべき問題なのでしょう。守るべきものはしっかり守り、一方でそれがイノベーションの阻害にならないような仕組みづくりが必要だということですね。
なんとなくですが、日本は私権が強いというのは今回のコロナ関係でもちょっと感じたことですが、著作権についても同じようなことがあるのかもしれません。もちろん、権利者の利益が不当に奪われてはいけませんが、公共のための利用という概念について考え直す必要があるのかもしれません。
これは完全に余談ですが、この本を読んだ直後に、仕事関係のカンファレンスで「日本にフェアユースが色々な課題が解決するのですが。。。」的なことを言っている方がいて、フェアユースの考え方は案外他人事ではないなと感じてしまいました。
また、日本だと同人誌での二次創作やコスプレ分野など、著作権的にグレーなものをグレーなままお互いの暗黙の了解でなあなあにしてきたというのもあり、こういった活動と文化を守る意味でもフェアユースの考え方を何かしらの方法で明確にする必要があるのではないかと思いました。こういった活動に興味がある方は読んでみて損はないと思います!
小説部門
先月のまとめ記事でも書いたとおり、ここのところ小説関係の本はあまり腰を据えて読めていない現状ではありますが、せっかくなので今回読んだノンフィクション「潜匠 遺体引き上げダイバーの見た光景」を紹介したいと思います。こちらの本は、私の企画している読書会で参加者の方から紹介頂いた一冊です。ちなみにその時のレポートはこちら
内容としては、サブタイトルにも含まれている「遺体引き上げダイバー」の方の生き様を綴ったもの。なかなか表舞台に出てくることのない役割を持った方で、初めて知ることが多くて新鮮だというのもありますが、なんと言っても知られざる苦悩や葛藤、依頼主とのトラブルなど世の中の暗部を垣間見ることが出来たという意味で読み応えがありました。
特に印象的だったのは2011年3月11日の東日本大震災のときの話。もともと東北地方で活動されていた方ということもあり、この大震災とそれに伴う津波被害の方々の捜索に深く関わっていたようです。行方不明者の捜索の中で生まれる葛藤や無力感など、非常に生々しく描かれており、なかなか胸に来るものがあります。
なかなか普段の生活をしている中では知ることが出来ない仕事ですが、世の中では必要な方の取り組みについて知ることが出来たのが良かったと思いました。世の中、社会とはこういう方がいるおかげで成り立っているのだということはしっかり意識しなければならないなと考えさせられます。遺体引き上げの描写など、生々しい部分も多いので人によって向き不向きはあるとは思いますが、読んでみて損はない一冊だと思います。
個人開発
今月読んだ本を振り返ると、個人開発関係の本が多かったかなと言うのが率直な印象です。前回の記事でも書いたとおり、最近は少しWebアプリを作ったりしているので、そういう意味でもちょっと気になっていた分野というのがあります。あまり多くの本が出ているような分野ではないものの、電子書籍などでこういった本で見つけれられるというのはいい時代だなと。
イメージ的には、以前こちらでも紹介した「ゲーム開発者の地図」なんかとも近い感じですね。改めて思うのは、自分自身がこういう個人でいろいろと作っている人の話を聞いたり読んだりするのが好きだなと言うことですね。どういうことを考えながら作ったのかとか、どういう工夫をしたみたいな話を読んでいると結構テンションが上がりますw
自分でもちょっと不思議だなと思ったのが、こういう本を読んでいると自分の作っているアプリについてもアイデアが浮かんでくるということですw もちろん、直接的に本に書かれていたアイデアが流用できるということもありますが、全然関係ないようなアイデアも読んでいる途中に色々と浮かんでくるのが面白いw もしかしたら、読んでいると頭が開発モードになるのかもしれません。
まだまだ自分は個人開発者というレベルのものではないとは思っていますが、こういう本を読んでいるとモチベーションが上がって非常に良いです!またなにか作ったりしたときはこちらのnoteで書いていきたいと思います。
まとめ
今回は6月に読んだ本のことについてまとめてました。なんだかんだ、こうして振り返る機会を設けることで考えさせられることも多いので、これからも毎月継続していくつもりです。
それでは、また!
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