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【読書】2021年5月に読んだ本まとめ

こんにちは!

今回は、先月一ヶ月間に読んだ本について記事を書きたいと思います。この一ヶ月で読んだ本まとめは、本を読むだけで満足したり、冊数を読むことに傾斜しないためにも定期的にやっている試みです。それでは、早速みていきましょう!


読んだ本まとめ

一ヶ月に読んだ本は以下の通り。

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総評

一ヶ月で読んだ本は36。その内訳は以下の通り。

- 小説・エッセイ → 2冊:国内0冊、海外(翻訳)2冊
- その他→ 34冊

5月の読書冊数は36冊。4月の冊数が32冊だったので、冊数としては多少増えた感じですね。体感的にはあまり冊数読んだという印象はないので、薄めの本を多く読んだ感じで、読書量としてはそこまで増えていない気はしていますw

割と全体を眺めて見る感じだと、技術系の本がメインでちょこちょこ読書会で紹介いただいた本を読んでいたみたいな感じですね。なかなか主体的に本を探せていない感じがちょっと残念な感じです。


今月のマイベスト小説&ビジネス書

毎月恒例となっていますが、その月で最も印象に残った小説・ビジネス書を紹介します。


ビジネス書部門

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今月読んで最も印象的だった本は、ドナルド・ホフマンという方の書いた「世界はありのままに見ることができない なぜ進化は私たちを真実から遠ざけたのか」。内容としては、認知論や進化論の観点から人間は「世界はありのままに見ることができない」ことを論じており、そこから物理学や哲学の議論に発展させていくというなかなか刺激的な一冊。

人間は普通、目の前にある現実が実在であり、知覚とは本質を認識するためのものであると考えていると思いますが、それに待ったをかけるのがこの本の大きな主張です。筆者がこの本で述べているのは、我々が認識しているのは実在ではなく、実在をあらわすインターフェースアイコンに過ぎないというもの。

その主張の根拠になっているのが、進化論をベースとした「適応は真実に勝る(FBT)」定理という考え方です。すなわち、進化論の観点からすると、人間の知覚は必ずしも真実を認識するように発達してきたわけではなく、より生き残りやすいように(適応しやすいように)発達してきたというわけです。これは言われてみれば当たり前のことではありますが、言われてみればなるほどと言ったところです。このあたりの理論は、以前こちらも紹介した「ヒトの目、驚異の進化」に通じるところがあります。

それに加え、この本の面白いところはそれにさらに物理学の考え方をねじ込んでいるところです。どこまでメインストリームなのかはわかりませんが、物理学の大きな潮流として「時空には見込みがない」という考え方があるようで、それがまさに上記の「世界はありのままに見ることができない」というところにつながっているというわけです。

我々の認識している現実としての「時空」という概念は人間の知覚の発達のなかで現れた概念でしかなく、我々の認識する世界はある種の「アイコン」にすぎない。非常に刺激的な一冊です。


小説部門

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ここのところ小説関係の本はあまり腰を据えて読めていないのですが、その中で読んだ本として印象に残ったカレル・チャペックの「RUR」を紹介したいと思います。厳密には小説ではなく戯曲という言い方が正しいのですが、まあ良いでしょうw

「ロボット」という言葉のもとになった戯曲という意味で有名な一冊ですね。タイトルの「RUR」の意味は、チェコ語の「Rossumovi univerzální roboti」の略称らしく、日本語にすると「ロッサム万能ロボット会社」という意味のようです。

内容としては労働者のかわりに作られた「ロボット」という人形の機械を巡る物語で、それを利用して利益を享受してきた人間が逆にロボットによって追い詰められるというもの。人類の創造物によって逆に破滅していくというストーリーは現代でこそありふれていますが、その走りになったのがこの作品と言っても過言ではないかもしれません。このあたりの構造は、同作者の「山椒魚戦争」にも通じるところがありますね。

人間が自ら作り出した創造物への恐怖というプロットは、おそらく1800年代前半のメアリー・シェリーの「フランケンシュタイン」がその起源だと思いますが、それをSFとしてある意味現実的な形で表現したというのは、ストーリーテリングの世界における大きなブレークスルーだったのかもしれません。


Webフロントエンドについて

今月読んだ本をこうしてみてみると、Web開発のフロントエンド関係の本が多かったなという印象です。具体的には「React」というライブラリについての本をよく読んでいました。おかげで基本的な使い方はだいぶ理解できて、簡単なWebアプリくらいなら作れるようになりました。

ここであまり詳細に説明してもあれですが、「React」というライブラリはFacebookが開発・公開しているJavaScriptのライブラリで、Webアプリやスマートフォンアプリなどの主にフロントエンド(ユーザーに見えている側)によく使われるライブラリです。僕自身はあまりJavaScriptにはなれていないのでわかるまでにちょっと時間はかかりましたが、一度わかってしまえばだいぶシンプルにフロントエンドがかけるので、現在主流になっているのもうなずけてしまいます。

ということで、こんな感じのWebアプリを作ってみました。

書影メーカー

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書籍のISBNコードを入力すると書籍情報や書影を表示してくれるアプリです。バックエンドとしてはOpenBDというAPIを使っています。OpenBDは誰にでも使える書籍情報・書影を提供しているAPIで、今回はそれを利用させてもらいました。詳細はこちらから。

特に制限はないので、もし興味がある方いれば使ってみて下さい。OpenBD自体のデータ量がそこまで多いわけではないようなので、書籍によっては情報や書影がでてこなかったりもありますが、そこは仕様ということでご勘弁いただけると助かります。


まとめ

今回は5月に読んだ本のことについてまとめてました。なんだかんだ、こうして振り返る機会を設けることで考えさせられることも多いので、これからも毎月継続していくつもりです。

それでは、また!

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