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稲作創話「棚田物語」己類03「10万回のありがとう」達成奉告 第2弾のつもり!

 十万回までのご報告としての第二弾は、お米つくり、お酒造り、つまり、この「棚田物語」でいえば、甲類と丁類に分類される内容とも絡んでくるのですが、昨夏、同じ谷で自然農法でお米つくりをしている仲間の二町ほどの棚田三十五枚を、今年はすべて任せられて、その自然米で最高のお酒造りをする話が一応出来上がっていました。

 が、それが何と、百万回の「ありがとう」に挑戦し始めて一週間、調度7日目の1月18日に、突然に、突然の電話一本で、唐突に、突然に(クドイ!)、キャンセルーーーーー!!!!!

 ほんと、何が起こったのか理解ができない事態とはこのことで、唖然、茫然、騒然自失。

わー!ー!ー!ー!という感じ。

 任されて得たお金で、何とか、定年退職後、半額になった収入の生活費に充てる予定だったのにーーーー!!!。
 それがーーー、おじゃんーーーーー!!!。

 何だか今回は激しい驚きの出だしとなりましたが、冷静になって、「これはどんなことの伏線?何だろうか?」と考えました。または、どんな「ネタ」を、天は授けてくださったのだろうかと。

 そう、確かに「生活がーーーー!」なのですが、それは、結局は「お金の奴隷生活」のマインドに自分自身がなっているからで、神様は、絶対に私の見方だから(いや、身勝手過ぎるやろ)、どんなことがあっても、「感謝しか起こらない」のだから、大丈夫!、絶対の自信がありはしましたが、「でも~」と内心、不安で、驚きで、執着してしまいました。

 2町の田圃の契約は正式にはしてなくて、口約束で、一袋(三〇kg)、一万円の出来高払いで頂く下心でした。 
 この心がいけなかったか。自然米がここ松山では一袋二万円余ほどで取引されているので、その半分で小作して、と言っても道具も、各種機械も、田んぼもみんな、その人のものだし。それをこちらが勝手に、一袋一万円で引き取ってもらおうと策略したその下心がえげつなかったのかも、と。
 一袋一万円だと、最低でも二町で一五〇袋の収穫は望めるので、百五十万の収入。しかも、実質、四月から九月までの半年で。お手伝いに来てもらっても、その皮算用した百五十万から出すことにして。

 給料半額の余波は、私の心を縛ってここにも影響してきていて、
 そして、結局、オジャン!

 しかし、このことがどのようなことにつながり、どう発展していくか、めちゃくちゃ残念だけれども、内心楽しみにはしていたのです。なんの「これは伏線だ?」、どんな「ネタとなって下りてくるのか?」と。

 そう、あれから5か月たった今、6月。
 田植えもひと段落して、「ありがとう」も50万回に達した今にして思えば、「よくぞ引き受けなくてよかったなあ!!!」と、実感しています。
 本当に、やらなくてよかったと。心から、感謝。

 つまり、時間的、体力的、技術的問題。私には荷が重すぎるということが、やらなくて分からせて頂けたという幸運を頂けてたということです。やってみて、「だめでした」では、格好がつかないし、「お米でけへんかったけど、これだけは努力して頑張ったんで、その分オキュウリョください」とも言えないし。かかった経費どうすんだ!、ってことにもなるし。

 実際、週に4日は夜行バスを利用して県外に働きに行っていて、残りの3日で、自分のところを入れて2.4町、51枚の棚田での自然農法米作りは、無謀です。時間的にも、体力的にも、技術的にも、想念的にも。

 で、代わりにやってくれる人が近所にいて、彼は農家のプロで、自然農法稲作はもちろん、乾田苗代や野菜もきれいに作られて、味の良いのを作ることでお評判で、何より几帳面。私とは真反対の性格。だから、あれだけチャンガラだった倉庫も、ビニールハウスの中も、農機具庫も、付随する台所も、トイレも、寝室(こんなものまで、棚田の倉庫に作っていたんかい!)も、見事にきれいになりました。
 私じゃ、絶対無理! 本当に美しくなって、作業しやすくなって、居やすくなった。全く、感謝しかありません。
 そう、ここまでしてくれた彼にも、感謝の神様にも、感謝!!!

 ゆくゆくはどうなるか、契約は今年1年だけと聞いてはいますが、それとても、どうなるか。これらの田の持ち主は、ご高齢だし、息子さんはこんな親父の道楽には興味がなく無関心だし、お孫さんが継いでくれたら有難いのですが、自然農法守ってくれるのか未知数ですし・・・。できたお米をお酒にするのかどうかも、未知数。で、どう売るかも。今後の問題は絶えませんが、そう、今の段階で、なんだかんだと気をもんでも詮無いことです。今、目の前に与えられたものを、高邁に、精一杯、誠を込めてやっていたら、天の感謝の神様はとんでもないご褒美をくださることは、もう自明のことなのですから。「中今」=「中夢」
 ルンルン気分で、待ちましょう!
 
 実際、「感謝」50万回をこの6月20日に達成した今、この棚田での自然農法お米作りは新たな展開を迎えることになりつつあります。お米のことも、お酒の販売のことも。その報告はもう少し待っていただいて、やや形になってからにさせたいただきます。どうぞお楽しみに。
 また、20万回、30万回、40万回、50万回ごとの報告は、ぜひとも聞いて頂いて、ぜひとも人生の参考にして頂きたいので、追って、おいおい、報告させて頂きます。こちらも、お楽しみに、お願いいたします。
 
では、後半、50万回に向けて、「ありがとうございます」。カチャ(カウンター音)

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