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「取り替え子」大江健三郎

実在の人物をモデルにして書かれた小説をモデル小説というらしく、この作品もそのモデル小説なるものであるようだ。
……というか、大江健三郎と伊丹十三が義兄弟とは知らなかった。。。
読み進めるうちに、あれ、そういえばヤクザに襲われた映画監督がいたなぁ……みたいに連想した程度で。
モデル小説云々という話も、そういうことを掘り下げたい人々の言葉であって、これはAさんを模して書いた小説なんですよ~と世に送り出される小説もないだろう(いや、あるかも知れないけど)。
そう思いめぐらせると、これが伊丹十三だろうが誰だろうが良いわけで、私はまぁ理想的な立ち位置でこの本を読めただろう。

今はスマホやPCが手軽に使えて、このnoteみたいに誰でも簡単に記録を残せる。そんな時代からすると、自分の肉声でメモを残すという行為が、目新しく、そしてそのテープを聞きながら対話するという行為も面白く感じる。

数年前密かにブームだったというけど、昔はカセットテープにお気に入りの曲を詰め込んで聞いてたなぁ。A面B面があって、オートリバースなんて機能があって……オヤジ臭いですね。。。


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