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「何もかも憂鬱な夜に」中村文則

死刑についての議論でよく耳にするのは、それが犯罪の抑止力になるかということ。私自身、死刑に対して何の持論もなく申し訳ないが。
むしゃくしゃしたので、見ず知らずの人を殺して全て終わりにしよと思った……みたいな事件をよくニュースで耳にするけれど、ではそんな犯人に対して、死刑が抑止力になっているのかというと疑問である。
そしてこの本を読み、自分自身が犯罪を犯さない理由は、自分自身の社会的な立場を守ることも勿論あるけれど、大きいのは、やはり良心というものがあるからだろうと思う。
どんな理由にしろ、人を傷つけてしまえば、きっと後悔するに違いなく、命を奪ってしまったら、それは取り返しがつかないことと絶望してしまうだろう。
そうしたバランスで周りを見ることができるのは、ちゃんと両親に育ててもらえたからなのだと思う。


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