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小説家に会いに😌

 わずかに残る記憶を頼りに、今夜は今日渋谷ヒカリエ行って緒真坂さんに会い、小説を2冊購入した話です。

 緒さんの一番印象に残っている「これが緒真坂の世界です」という文。

 いつ、noteで目にしたのか今では思い出せない。

 本が好き、音楽好き、カフェが好き、妻くんさんが好き。そんな緒さんの本をいつか読んでみよう。と思うようになりました。

 緒さんの世界、空気感に惹かれた。

 ネットは、実は昔から信じてなかった。

 できれば対面が一番良かった。

 そんな風に思っていた私は2002年を境にネットにのめり込む。オフ会にも行ったし書き込みもした。

 いつしか私はネットの世界に自己実現の場を求め夢見た。

 そしてそれと同時にスピリチュアルと、占いにも出会う。

 絶望的な人生の中の光。

 それはネットに散りばめられた砂糖のような甘いお菓子だった。

 むさぼり食う私。

 その空気を同じ感じを抱える世界を感じる。

 遠い場所で同じ時を生きてきた。

 あまりに小説や、作品に触れることをしてない私の少ない選択肢の中にキラキラと輝きを放つ世界、美しく肯定ばかりとは行かないけれど、それでも読むに耐えうるバランスで、私を慰め助け導く存在、それが緒さんの世界だった。

 私はエナジーがなくて、自分の求める世界を貪欲に探す胆力を持ち合わせていない。

 だから、緒さんの本を4冊手元に購入する行為は、私には珍しいことだった。

 対面。

 緒さんの本を購入しに行く大きな後押しをしてくれたのは、足を運ぶことのできる本屋さんに御本人がいる時間があるから、であった。

 私は一人でそそくさ行けば良いところを、一人だけの思い出にしたくなくて付き添いに夫に来てもらった。

 緒さんの世界はたぶん広くて、まぶしくて、私のnoteに求める豊かさを備えているクリエイターさんのように感じる。

 「郵便小説ぴむぽむ」をまず手に取った。

 どうしてだろう。緒さんの小説は、もしかするとほとんど小説とはそうなのかもしれないが、速度と世界観と雰囲気がまさにそこに収まるのが当然のように運ばれていき、たぶんそのバランスや嗜好が私の好みなんだろうと感じた。

 以前購入したスズキと、妻くんといっしょの感想が最初だけで止まってる。いずれ書こうと思う。

 私は厳しい読者なので、辛辣な感想を抱くこともある。

 実はライ麦畑でつかまえてを未だ読んだことがない。題名は、知ったけどいつかは覚えてないし、作者名は、知らない。

 そんな私。

 私にはエナジーがない。

 たぶん。

 高橋望叶の冒頭の文、高橋望叶からのメールの前までの平らな淡い世界を読むのは心地よかった。

 高橋望叶から、メールが来なければ、彼はもっと大変な世界に足を踏み入れていたかもしれなかった。彼の守護霊様が救いのメールを送ったように感じた。

 メールの内容が真実でなかったとしても。

 しばしば若い頃、出会いを大切にしない行為は、あったかもしれない。

 求めていた出会いと実際の出会いは、違っていたり。

 メールは、夢や期待をズサッと消し去る力があった。

 小説は著者によってある日突然イベントが起こる。

 冒頭読みながら、私は自分の学生の頃を回想したりしながら、ウムウムそうそうと共感しながら読み進めた。

 会話が止まることなく流麗に対話できる相手に出会うのは稀だと思う。

 そういう人に出会えたときはソウルメイトとの運命の出会いとか言って魂の喜びを覚えるのだ。

 その人と出会えたと思い込んでいた主人公の絶望を思うととても展開としては切ないが、成就するとは限らないのが人生なのかもしれない。

 でもそのイベントが起こる前の高橋望叶との時間は真実の時間であり、私の好きな緒さんの世界だった。

 そして、緒さんの世界が、私と夫との世界にも似た、私は成就できて絶えない対話の時間に感謝する日々の中で、ある日NOとならないようにゆるくゆるくリラックス時間を作って行こうと思い新たに緒さんの小説を読み進めて秋の読書を満喫したいと思ってみた。

 緒さんは、12冊。

 私の手元には4冊。

 もう少し読み返して味わおうと思う。

 緒さんの世界は、一言で言うならば対面で本人から購入できることも含めて好きです✨

 

 

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