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76系コンプの標準的な設定について

76系コンプの設定が毎回同じようになってはいないだろうか?今回はHookup様の記事を参考に76系コンプの使用方法をざっくりまとめてみた。

Input

76系コンプで、「Input」は入力される信号量だけでなくスレッショルドレベル(コンプレッションが掛かり始めるポイント)も兼ねている。つまり、Inputノブを上げていく(時計の進行方向に回す)ことで、他のコンプレッサーで言うスレッショルドを下げることと同じ働きとなるということだ。

Output

「Output」は通常のコンプ同様、コンプから出力される全体の音量を調整する。つまりコンプレッションによって減少したゲインを補うための「メイクアップ」ゲインとして使用できる。

Attack / Release / Ratio

ざっくりいうと以下の4つの設定・用途がある。

1.「ドクターペッパー」設定

「Attackを10時」「Releaseを2時」「Ratioボタンを4:1」に設定する、76系コンプの一つの基準となる設定。まずはこの設定を試してみるのが良いだろう。あとはソース素材に合わせて適宜InputとOutputコントロールを調整する。

2.「オールボタン(ブリティッシュ)」モード

「オールボタン」モードは全てのRatioボタンを同時にオンにするモードで、ドラムやアンビエンスマイクを始め、ベース、ギター、ボーカルなどを汚したり、より大胆な音にすることができる。圧縮歪みが劇的に増加するのが特徴だ。

3. AttackとReleaseの最大/最速設定

オーディオソースに圧縮歪みを付加できる設定で、特に「オールボタン」モードと組み合わせるとその効果は顕著に出る。ベースでコンプと歪みの両方が欲しい場合や、スクリーミングボーカルに特に有効。

4. 色付けのみ

全てのRatioボタンをオフにすると、圧縮せずにアンプ部の色付けのみを行うことができる。この辺りはPulsar Muなどアナログモデリングシンセと同様と思われる。

まとめ

個人的にはスネア、キックをはじめとするパーカッション系や、ギター、ベースなど音が減衰していく楽器に使用しているが、ボーカルやアンビエンスにも効果的らしい。「ドクターペッパー」設定ばかり使っていたので、オールボタンや最大/最速設定も試してみたいところ。

皆さんはどうお使いだろうか。幅広く使えるようなので今後も色々と試していきたいと思う。

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