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【コスパ最強!】イケてるアルバムカバーをスマホでサクっと自作する方法
たとえ苦労してオリジナル曲を完成させても、アルバムカバー(いわゆるジャケット)がないとリリースできない。あてがあるならともかく、個人で活動している独立系アーティストやプロデューサーの方でデザイン周りでお困りの方は多いのではないだろうか?
安心してほしい。アルバムカバーは自作できる。グラフィックデザインの経験がなく、IllustratorやPhotoshopを使えなくても、である。
スマホがあれば意外と簡単にできてしまうのがこの時代。以下に具体的な手順や利用するサイトを記載したので、興味のある方はぜひチェックしてみてほしい。
はじめに
どんな人にお勧め?
この記事の対象者だが、ずばり、デザインに手間やお金をなるべくかけたくない人だ。
レーベルや事務所に所属している場合はデザイン業務は所属先がやってくれるだろうし、個人で活動している場合でもある程度成功していればそれなりに売上が立っているだろうから外注しても収支の帳尻が合うだろう。
そのためアルバムカバーの自作をお勧めするのは、個人で活動していて、かつリスナー数がまだそこまで多くなく、売上があまり立ってない状況のアーティストやプロデューサーの方である。もちろん、単にデザインに興味があり自作してみたいという人にもお勧めだ。
画像のサイズについて
以下の動画でも説明されているが、画像は1:1の正方形、サイズは3000x3000pxにしておくこと。
画像サイズは配信先サイトによって規定がバラバラなのだが(2022年5月現在、Spotifyは640x640px以上、Apple Musicは4000x4000px以上)、実情として3000x3000pxあれば問題はないようだ。大手配信業者Distrokidのサポートページには、次のように記載されている。
Ideally, album art should be perfectly square, and 3000x3000 pixels.
参考動画
英語が多少でもわかる方は、GoDaddy Studioでアルバムカバーを作る方法を紹介している以下のサイトをぜひご覧あれ。「こんなに簡単にできちゃうの!?」と驚くこと請け合いである。
では、実際の制作について説明していこう。
①テーマの絞り込み
デザインを始めるにあたっては、楽曲のテーマをある程度言語化してイメージを作っておくとよい。なにも考えずに作り始めると、素材探しに苦戦して時間を浪費してしまうことがあるからだ。
とはいえゼロから言語化できない場合もあると思うので、そんなときはある程度カテゴリーで絞り込んでみるのもよいだろう。思いつきだが、以下に代表的な要素をあげておく。
・メインにする素材:写真、イラスト、タイポグラフィ
・明るさ:明るい、暗い
・カラー:白黒、暖色系、寒色系
・スタイル:ポップ、シュール、上品、華やか、シンプル、抽象
・テイスト:近未来、オーガニック、レトロ、キュート(kawaii)、クール、和風、グラデーション
・フレーム:有無(ジャケットっぽくデザインに枠をつけるかどうか)
・フォント:セリフ/サンセリフ(欧文)、明朝/ゴシック(和文)
②素材の入手
では、実際に素材を探していこう。
基本的には次の手順③で紹介するオンラインデザインエディターに素材も含まれているのでそこで探していく方法でOKなのだが、イメージに合う素材が見つからない場合もあるので、その際は以下のサイトも併せてチェックしてみるとよいだろう。
イラスト系素材
デザイン素材サイトのFreepikはイラスト素材が優秀なので、イラスト系を探している人にお勧め。
ただし、無料プランで素材を商用利用する場合は「freepikで作成しました」的な文言を入れる必要あり。有料プランでライセンス文書をDLすれば文言の追加は不要になり、サブスクの有効期限が切れても期間中にライセンスした素材をそのまま使用することができるので、使用が決まった時点で有料プランに加入してライセンスしておき、その後解約するのが良いかもしれない。(解約せず定期的に使う場合は年間プランがお得)
デザインテンプレート
様々なデザインテンプレートを配布している「Placeit」ではアルバムカバーのテンプレも配布している。それなりに数もあるようなので、気に入ったものがあれば入手してみるとよいかも?
③デザイン
では、いよいよデザインに移ろう。基本的にはオンラインで利用できる無料のデザインエディターを使用していくので、まずはお勧めエディターをご紹介したい。
お勧め無料エディター
私がお勧めする無料エディターのお勧めは以下の3つ。まずはこれらを試してみて、気に入って物をメインのエディターにしてみるのが良いと思われる。
業界標準のデザインソフト会社だけあって、クオリティの高い素材が手に入るオンラインデザイン制作サービス。エディターの使い勝手も良いので、個人的におすすめ。
上記の動画でも使われている非常に優秀なエディター。アプリでは「Studio」という名称で知られている。Adobeや以下のCanvaのようなエディター機能もあるが、写真やグラフィックなどの背景素材が充実しているので、背景素材からデザインし始めたい人には特におすすめ。
国内でも知名度の高いオンラインデザイン制作サービス。ややビジネスよりなので初めて作る場合にはAdobeを勧めるが、仕事などで使い慣れている方はCanvaをメインのエディターにするのも良いだろう。
他に次の2つもかなり良いエディター。サブエディターとして必要に応じて使うといいかもしれない。
Canvaに似たサービスだが、素材やテンプレートのセンスが良いので、上記のサイトでイメージに合うものが見つからない時には要チェックのサイト◎
上に紹介したサービスだと(おそらく)できない、図形を一から作成できるタイプのサイト。図形を作成して組み合わせて行くタイプのデザインを考えている人にはおすすめだ。他のデザインサイトのデザインに組み込むのもよし、Assembly内でデザインを完成させるもよしである。
作り方
エディターが決まったら、集めた素材やエディター内の素材をお好みで配置し、デザインしよう。
・背景、その他の要素の配置
・文字入れ(アルバムタイトル、アーティスト名など)
具体的な流れは上記L.Dre様の動画「How to make your own cover art (Easy on your phone & advanced on desktop)」に詳しいので、ぜひそちらを参考にしてほしい。
欲しい素材が有料だったり、どうしても欲しい機能が有料プランにしかなかったりすることもあるので、そのような場合はコストが発生してしまうが、それを踏まえても全体的な出費はかなり抑えられるだろう。(外注すれば◯万円は必須である)
④仕上げ
デザインが終了したら、さらにいい感じの仕上がりにしたいところ。そこで活躍するのが、SNSの投稿でもおなじみのスマホ用画像加工アプリ「VSCO」である。
無料のフィルターでも使えるものが多数あるので、ぜひ試してみてほしい。作ったデザインがワンランク上の仕上がりになるはずだ。
制作のコツ
実際に作ってみて思ったことは、1つのエディターですべてをイメージ通りにするのは難しいということ。サイトによって素材のテイストや数が異なるし、エディターの編集機能も微妙に異なる。そのため、コツは複数のエディターを併用することだ。
例えば収録されているフォントなども異なるので、メインのエディターで「なんかフォントの収まりが悪いな」なんていうときは、対象の部分のみを削除した画像を書き出し、サブのエディターで読み込んで、気に入ったフォントを当てがう、ということもできる。
まとめ
いかがだっただろうか?デザイン未経験で、予算がなくても、単発のアルバムカバーであればなんとか自作できることがわかっていただけたかと思う。
有料素材や有料プランを利用しなければ、コスト0円、大体半日〜1日くらいでそれなりにいい感じの作品が出来上がるはずだ。
アルバムカバーのデザインにお困りの方は、ぜひ試してみてほしい。
それでは、良いDTMライフを!
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